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コンピューター ECU 4

コンピューターチューンを行うと不調になる・・

その頃は、良くない評価も多かったのは確かで

不調のシルビアをたくさん見ました。

 

リオが最初にロムチューンを実施したのは、

ヤシオファクトリーからご紹介のシルビアです。

某ショップさんがロムチューンを行った車両ですが

アイドリング不調、吹き上がり不調、燃費の悪化など

多くの不調を独り占めしたような状態でした。

ロムチューンの機材の説明のため、

ヤシオファクトリーの岡村さんと

ネコ・コーポレーションの金子さんがご来店の際、

「勉強も兼ねて直してしまおう!」

そのような流れでした。

結果、車は快調になったのですが、

オーナーさんのお話では、

施工したショップに不調を相談しても正常と言われ、

修理改善の試みがされることは無かったそうです。

正確な基準が無いところにプログラムによるチューンの難しさがあります。

 

当時、ネコ・コーポレーション社長の金子さんの言葉で

印象的だったのは、

「理解できていない人が数値を触るから不調になるのは当たり前」

 

ロムチューンを行う際に使用するパソコン画面には

多くのパラメーターと呼ばれる数値の羅列が表示されます。

基本的な点火時期、燃料噴射量に加えて

アクセルの踏む状態による補正

バルブが開く前に噴射を開始するための時間差の補正

気温やラジエター水の温度による補正

イグニッションコイルを制御するための補正

排気ガス内の残留酸素量を検知するO2センサーの数値補正など

それらを状態によって基本値に反映させるための窓がパラメーターです。

 

スタート段階では白紙に近い状態から

データー入力を必要とするシステムでは、

安定したアイドリングを実現するだけでも

高度なノウハウが必須になります。

ですが、ネコ・コーポレーション製のシステムは、

基本的に出来上がっているところからスタートします。

「この数か所だけ入力しなさい!」みたいな・・・

そのような構成で、重要なプログラムについては、

ほぼ完成品が準備されていました。

見逃しや入力ミスを抑えるため、

明確に違う数値を入れると赤く表示され、

「君は間違っている!」と指摘があります。

走行中のノッキングの見逃しが無いようにグラフ化され

回転数とエアフロ電圧から問題箇所をすぐに限定できる

とても親切な設計になっていました。

 

目標値と使い方を理解できれば

少しの努力である程度のレベルまでは近道できるような

少しの勉強で偉くなれる性能・・・・

なるほど・・・・・

岡村さんが、ネコ・コーポレーション製を勧める理由が

使うほどに分かってきました。

 

 

(続きます)

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