ちょうど1年前、
木曜日、定休日にくら寿司に行きました。
そして、食後、レジで会計を済ませた後、
駐車場までまっすぐ歩けなくなり
景色が少し紫色に見えて
フワフワした感覚で
あれ?なんか変?
左手が耳の高さまで上がらず、
マスクをつけることができなくなりました。
左足もしびれた感じで、
はっきり言葉を話せなくなり、
しかし、いろいろと頭の中で考える事はできていました。
不思議な状態です。
自動車の助手席で外の景色を見ながら
握力を確かめながら手を握ったり開いたりしながら
2~3分後、
症状は治り、
言葉も普通に話せるようになり
車から降りて走ってみても違和感はありませんでした。
「治ったし!」
一過性の何かに違いない!
しかし、終始自分を観察していた妻が「病院コール」を始めました。
最近は、すぐにスマホでいろいろ調べることができるのです。
午後3時30分頃でした。
その時間であれば、病院の受付は終わっているはず。
しかし、もし、何らかの病気があるとすれば
左半身全域に至った症状から
頭の中の可能性が高いとは考えていました。
MRIやCTがある病院以外では難しいと考え、
廿日市記念病院という総合病院に行くことになりました。
しかし・・・・、
本心は、受付時間外で断られるのを待っていました。
「それを理由に帰ろう!」
病院の待合室には患者さんは誰もいない状態でしたが、
受付の女性が応対をしてくれました。
「初診は午前中だけなのです。」
待っていた言葉です!
帰れる・・・これですぐに帰れる。
「ですよねー!」
「次回、午前中に診察に伺います!」
そう言って早々に帰ろうとしましたが、
「一応、症状をお話ください。」
引き止められてしまいました。
後に知った話ですが、
誰かと一緒に来院した本人が
全力で帰ろうとするケースは危ない事例が多いのだそうです。
すぐに帰ろうとしたのに・・・
まさかの症状伺い。
「えーーーー!」 (ミステリ 久能整 風)
仕方なく一連を説明すると、
看護師さん→お医者さん→MRI検査→入院 になりました。
「よもや、よもやだ!」 (鬼滅 煉獄 風)
後に知った事実です。
↓
脳梗塞は発症から4時間以内に点滴等の処置が開始されることが
とても重要なのだそうです。
血栓で止まった・・・、
本来は血液で酸素や栄養が供給されている箇所は
長時間、その状態が続くと損傷し、
それ以前と以降では、使える薬が大きく違うらしく、
壊れた細胞はなかなか復元しないことも合わせて
早期での治療の開始がとても大事なのです。
今、何の後遺症もなく、
以前の暴飲暴食等の生活態度を猛省し、
体調管理を含めていろいろと改め、
以前よりも激しく快調になりました。
普通に暮らせている今について、
危機に接した自覚は実は未だに無いのですが
感謝すべき出来事の連続だったに違いありません。
もし、急に歩けなくなったり、痺れたり・・等の症状が出たら
深夜でも救急車にお願いしましょう!
時間勝負の可能性が高いのです。
あれから1年、
先日、その後の検診に行きました。
自分には脳担当と心臓担当の二人の主治医の先生がいます。
今回は脳担当の先生で、
優しくて、親身な気持ちが伝わるありがたいドクターです。
「何か質問はありますか?」
そこで、現在服用している薬や今後の検査について尋ねると
先生の言葉が「ん?」で止まりました。
「もしかして、関係者?」
確かに、今回の病気が無ければ知らなかったことは多いです。
アテロームとか
バイアスピリンとか
卵円孔開存とか
マイクロバブルとか
心房中核ポーチとか
自動車関係とは無関係なワードの連続です。
「自分の病気なので、良い機会と思ってちょっと覚えました。」
「へー、すごいね。よく理解しているね!」
そこから、先生の説明が激しく専門化しました。
「ここまでお話するのはレアなんだけど」
専門用語が続き、これまで覚えた知識で
ギリギリセーーーフ! (新しいカギ チョコプラ松尾 風)
とても勉強になりました。
その中で
「リスクとベネフィット」という言葉は、
薬の効き目と副作用についての内容で
そのバランスを考えて投与を考えるお医者さん的視点は
すごいなぁ・・・たくさん考えてくれているんだぁ・・・と
感動しました。
リスクとベネフィット・・・
どの世界、どんな仕事にも使えそうな言葉です。
ためになるなぁ~ (もう中学生 風)