多くの業界では、
月末に仕入先への支払いが多いと思います。
月末までの数値を無事にクリアすると心が軽くなります。
これは経営者全員の意識ですが、
稀に社員さんにもこの意識を共有している人がいて
そのような人は概ね社内で重用され偉くなっているみたいです。
意識は大事です。
ずっとずっと以前は、
この月末の振込みについて
銀行に出向き、手書きで用紙を一枚ずつ記入し
通帳と一緒に窓口に出して手続きをしていました。
なかなかの大作業です。
もしくは、自動振り込み機を占拠し、
何回も何回も振込みを繰り返し
同様の人が数名並ぶと
事実上、キャッシュコーナーは壊滅したような光景は
珍しくなかったように思います。
新型コロナが流行し、
「密」によるリスクが認知される社会になってみると
例えば、高速道路のトイレにある風圧で手を乾かす機械が封印されたり
スポーツ観戦での大声の応援を自制したり
当たり前の行動が実はウィルスなどの感染を促している可能性があることを
初めて知ったことも多いのですが
この月末の銀行窓口は確実に「密」で
インフルエンザとかに感染した可能性もあったかも知れません。
やがて、振込みはFAXで行うようになりました。
銀行まで行くことに比べると超楽になりましたが、
比較的高い確率で、
銀行側の機械が字を読み込んでくれなくて
書き直しを要求した返信がありました。
自分の文字が汚いのが一番の原因ですが、
丁寧に丁寧に書いてもNGで、
これは・・・もう無理だ・・・!と考えた時の最終手段は、
象形文字です。
漢字の元となったような・・・
ミステリと言う勿れの炎の天使への暗号のような
絵文字を並べると
銀行から抗議の電話がかかってきます。
そこで、振込先を口頭で伝えて手続き完了です。
電話口の相手の銀行の女性行員さんは怒っているのか
「振込みはギリギリでは無く、少し早いタイミングで余裕をもって・・・」
とか言われたことがありましたが、
金融機関に携わる人が
個々の業種の支払いの大変さを理解していないのだなぁ・・・と
銀行への信頼が薄れたことがありました。
その前に象形文字を書いた自分に最も大きな原因があるのは
間違いないですが・・・・。
今はインターネットで行うので
象形文字には出番がありません。
リスクもありますが
便利で確実な時代になったものだと感謝しています。
月末になると浮かぶ思い出です。