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積載車の積載車1

スカイラインGTRの引き取りで大阪へ。

無事に積載を完了、

フルフラットになる極東製の機能はとても便利でありがたいです。

 

その帰路、

兵庫県から岡山県に入ったあたりでの高速道路上、

登り勾配でなんとなくパワーが出ていないような・・・・

アクセルの反応が鈍いような・・・・

違和感が始まりました。

そして・・・メーターに

「ENG SYS」

橙色の警告表示が点灯、

さらにパワーは低下したところで、

タイミング良く、パーキングの入口だったので、

即、避難しました。

 

アイドリングは正常。

しかし、アクセルレスポンスは鈍るばかりで、

そこで、めったに見ないキャンターの整備書を熟読。

「キーを一度OFFにして消えれば異常なし」

そのような説明文を発見。

「どうか消えますように・・・・」

激しく願いましたが、「願い」はかなわず、

橙色の警告灯が再び点灯。

「橙色」は整備が必要、

「赤色」はエンジンに故障があるらしい・・・。

「つまり、橙色は注意、信号機の黄色の意味と同じに違いない。」

窮地に陥ると自分に都合の良い言葉を探し始める傾向があるなぁ・・・と、

自己分析はしているのですが、

「最高裁判所の判例でも、信号機の黄色は行ってしまえ!もあるし・・・」

広島にさえ帰れれば、後は何とかなるはず!

「走れるような気がする・・・」

再スタートしました。

しかし、パーキングを出てしばらくすると、

警告灯は橙色から赤色にチェンジ。

「あ・・・赤!!!」

エンジンから異様な音が新たに確認されました。

これは・・・・やばい・・・・

パーキングで待機すべきだった・・・・

状況が悪化している・・・・。

判断ミスを後悔しながら左寄りを走っていると

インターが見えてきました。

下りだったこともあり、

そのまま高速道路を出ることに成功。

深夜2時頃、

国道も、車はほとんど走っていませんでした。

ゆっくり走れば広島まで・・・と

未練いっぱいで、進もうとしたところで、

トルクが大幅に失われました。

 

道路左側に大きなバス停があり、

惰性で入り、一応の安全を確保。

遠くに数件の民家が見えましたが、

明かりは消えていました。

「皆、ネットとかせずに寝ているんだなぁ・・・」

こんな状況なのに・・・。

考える方向が違うのに・・・。

自分に呆れます。

 

エンジンに何らかのトラブルがあるのは間違いなく、

アイドリングでもダメージを広げる可能性がありそうです。

エアコンに未練がありましたが、もう限界です。

エンジンを切ると、

静かな静かな時間がやって来ました。

空はリオの方がきれいでした。

星の数が違います。

「ここよりはリオの方が自然に満ちている!」

・・・・・・・・

 

至急、対策を講じる必要があります。

 

まずは任意保険に付帯しているロードサービスに頼ることにしました。

積載車なので遠方でのトラブルの可能性が高いことから

事業用の特約で100万円までの金額補填を選択していたのですが

大正解だったと思われます。

ですが、保険会社との電話で決まらない内容が発生しました。

それは、搬送先です。

三菱ふそうの整備工場が稼働中の時間であれば

最寄への移動が正解ですが、深夜です。

開いているはずがありません。

レッカーの会社か契約のヤード等の中継地点での

一時的な預かりの手法がありますが

積載している車が心配です。

スカイラインGTRの中古車相場は高額で、

オーナーさんの愛車レベルも高く、

車から離れたくありませんでした。

 

保険会社に状況と心境を合わせて相談したところ、

深夜ですぐの修理は難しい事情から

リオを一次搬送先に設定し

修理工場が決まったところで

積載車を未積載の状態での二次搬送を行う流れで

方向性が確定しました。

 

任意保険ですが、

以前にネット系の安いところに加入していた際、

対応の幅の狭さに困ったことがありました。

以来、大手保険会社の補償範囲の

しっかりした保険内容に加入することに決めていたのですが

こんな非常事態ではそのありがたさを実感します。

考えてみれば・・・・価格の安いネット系の保険が

一般の保険と同等のポテンシャルを有しているなら

従来品は淘汰され、ネット保険だけになりそうですが、

しっかり残っている理由はそれなりの価値があるからでしょう。

 

そして・・・新たな問題・・・・

ドライバーは、搬送する車両に乗れない・・・・。

これは、人を運ぶには、

タクシーやバスのような別の認可が必要であることが理由で、

新型コロナの感染リスクもあり

自分だけは別行動になります。

 

加入している保険には、

そのようなケースでのタクシーや電車などの交通費、

それらが難しい時間帯での宿泊費なども

しっかり補償される内容になっていますが、

場所が田舎すぎて

依頼できるタクシーが近辺では存在せず、

宿泊施設もゼロ

最寄のJR駅は3.5キロの距離で

始発は午前5時・・・・。

 

なるほどー

テレビCMでの「トラブルがあっても大丈夫!」は

ここまで悪条件が揃うと無力なのです。

強い脚力が前提である真実が隠されていました。

 

ダイエットにはちょうどいいかも・・・。

サバイバルを楽しむ気分もありかも・・・。

前向きに考えるのが大事です!

 

ちなみに・・・搬送が完了し、

リオに到着した積載車を三菱ふそうに搬送する前に

エンジンルームを一応確認しました。

「トラックは苦手だけど・・・・」と

ダメモトの気持ちだったのですが、

原因はインタークーラーの配管外れでした。

これだったら

パーキングで完璧レベルに至らないまでも、

自走可能にできたはず・・・・・。

あきらめずに都度できることを実行すべき・・・・。

教訓であります。

 

(続きます)

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