燃費を向上させようと燃料の噴射量を抑えると逆に燃費が悪化する理由、
パワーの根源であるガソリンの絶対量が不足すれば
爆発力は低下し、自動車が前に進む力も失われます。
空気に対して燃料が薄すぎると効率が悪化し
燃費は、走行距離を使用したガソリン量で割った数値ですから、
距離数が大きくならなければ、
同じ時間内で使用された燃料が少なくても燃費は下がることになります。
燃料の割合が大きい・・・「濃い」状態では、
爆発できなかったガソリンが気化する際に爆発熱を奪い冷却するため
燃焼室を形成するシリンダーやピストンなどの金属類を
熱による融解から守る仕事をしますが、
必要以上に濃い場合では燃焼温度を大幅に低下させ
爆発力も下げ、激しく燃費が悪化することになります。
シリンダー内壁を摩耗から守るためのオイルを希釈し
金属摩耗を発生させることもあります。
そこで、最も燃費が良い数値の組み合わせに執着し、
回転数と負荷と吸気量の関係性が数値として形になりつつあった頃、
どんなにがんばっても燃費が伸びないケースが発生しました。
理由として可能性が高いのはエンジンの圧縮不足です。
走行距離が伸びたり、モータースポーツ系の使用が多いエンジンでは、
ピストンリングやシリンダーが摩耗し圧縮が低下し
同じガソリンと空気の混合比でも爆発力も落ちてしまうと
燃費が悪い状態になりがちですが、
その車両での圧縮は正常でした。
点火プラグが原因の場合もあります。
燃焼室の爆発は点火プラグでの放電着火から始まります。
最初は小さな火花が、
引火の連鎖によって爆発は燃焼室全体に広がります。
着火のスタートである火花が予定よりも小さいと
燃焼の連鎖の数は減少し、ガソリンの一部は燃焼されず捨てられ、
つまり・・・燃費が低下することになります。
ですが、プラグは比較的最近に交換して良好です。
NGK製 IRITOP8(←お勧め) です。
おかしい・・・
なぜ燃費が悪いのだろう・・・・。
データーロガーまで装着し
走行時のリアルな数値のグラフ化も行ったのですが
理由が不明確です。
そして、ふと・・・
以前にあった出来事を思い出しました。
(もうちょっと続きます)