ボクサーエンジン音が発生したBNR34は、
不調のイグニッションコイルの1個の交換で復活しました。
本当はすべてのコイルを新調したかったそうですが
予想外の出費が続いたオーナーさんの意向で我慢での1個交換でしたが、
1か月くらい後に未交換だった残り5個も新調しました。
気分的な意味で・・・・とのことでしたが、
なんと劇的に快調になりました。
イグニッションコイルの内部は、
磁性体と呼ばれる鉄の棒に細い配線が巻かれた状態ですが
長期の使用で
特に高圧負荷がかかる二次側では、
配線の劣化による抵抗値の上昇と、
電磁石として使用される本来は磁力の無い鉄が磁性化され
これが誘導電流などの増幅効果を妨げて
昇圧される電圧が新品時よりも低下する現象が発生します。
つまりイグニッションコイルは
イエスかノーかの性能では判断が難しく、
アナログ的に少しずつその性能を落とすことが分かりました。
なるほど・・・
だから、コイルの劣化で着火効率が下がり、
燃費が向上しないRB26DETTがあるようです。
イグニッションコイルをR35用に変更し、
セッティングをやり直すと
リッターで2km以上の燃費の向上を実現できました。
この数字はR35用コイルの性能だけではなく、
RB26DET用も長時間の通電に耐える性能を利用し
プログラムでの着火力を上げる数値変更の効果も含まれていますが
着火できればエンジンは動きますが
性能劣化による影響は燃費やパワー、トルク等に影響するものだと
改めて実感しました。
(燃費のお話は、一応、終わりです)