昨年の1月、
2年半くらい前の定休日、
回転寿司で遅めの昼食の後、
急にまっすぐ歩くことが難しくなりました。
マスクを耳にかけるための手が左側だけ上がらず、
特に普通に話せない状態にはびっくりしました。
左腕と左足にしびれを感じ、
見える景色に微妙な紫色が混じる奇妙な状態になりました。
しかし、考える能力は普段通りで、
(※標準値かどうかは怪しいですが・・・)
手の平の開閉動作も普通にできました。
「なんだこれ?!」 (何だこれミステリー 風)
自らの判断では、
左半身での総合的な症状なので
右脳のどこかに腫瘍か血栓?
素人知識でしたが、
しかし、数分で症状は治ってしまいました。
「治った!気のせいだったかも!」
さっそく、夜の飲食方向の楽しい思考に移行したのですが、
妻に病院へ連行され
結果、MRIで脳梗塞が右脳側に2か所見つかり
強制入院に至りました。
月末で延期できない経理業務があり、
「一度、仕事場に立ち寄ってから・・・」と
それなりに抵抗したのですが緊急を指示され、
気がつけばベッド⇒点滴の連続状態でした。
以来、まったく再発が無く、
ありがちな後遺症など皆無だったのは、
迅速な医療機関の皆さんの処置のおかげだったと
後にいろいろと分かりました。
自らの野蛮さを猛省しつつ、
多くの人に激しく感謝しました。
脳梗塞は発症から4時間以内での投薬の有無で
後の状態に大きな違いが出ることが多いそうです。
脳内に血栓が発生した理由について
脳内でできたものか、
どこからかやって来たのか
あれから2年以上の期間での検査でも、
その原因については未だに分かっていない状況です。
再発を未然に防ぐには、その解明は重要とのことですが、
特定できないのは病院の力不足等では無く
治療や検査については、
「ここまでやってくれるの?」レベルでも、
実は脳梗塞を発症の原因が分からないままは
意外と多いようです。
似た症状をいつか経験されるようなことが不本意にもあった時、
このブログを読んでくれている方のために
医療の専門では無く、
言葉や表現に間違いがありそうですが、
お医者さんから得た情報を書き並べてみます。
脳梗塞の多くは3つの種類に分類されるそうです。
「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳梗塞症」
ラクナ梗塞は、脳内で血栓ができる病気みたいです。
血液中には、怪我などで痛んだ箇所に固まり
治癒を助ける血小板がありますが、
血液の状態が悪い場合にありがちな血管内側の荒れた部分に
回復を目的として血小板がその近辺に固まり、
それが血栓として血流を止めて発症する脳梗塞・・・・
と・・・そのような説明だったと思うのですが、
高齢者、高血圧、糖尿病、高脂質、喫煙、
これらが重なると発症の可能性が高まるそうです・・・。
糖尿と喫煙は無いけど、
あの頃、暴飲暴食していたからなぁ・・・・。
血圧も高かったかも知れない。
健康診断とか行って無かったし・・・、
しかし、お医者さんにそれらについてお話しすると、
食べすぎで太った程度で必ず発症する病気ではないとのことで、
健康診断ブッチはNGですが、
自分の場合、右脳に血栓が二つ集中していることと
発症が急であったことから、
ラクナ梗塞の可能性は低いのでは・・・と説明がありました。
アテローム血栓性脳梗塞は、
太い動脈、特に首付近で痛んで硬化した血管の内側に
ラクナ梗塞と同様に血小板による血の塊ができ、
その一部や全部がボロッと剥がれて脳にたどり着き
血栓となって血流を止める症状で、
高血圧、高脂質、糖尿病、喫煙等は同様に発症を誘発させ
今回の自分の症状では、
右側に2つの血栓があったことから
首付近の動脈の右側で血小板の塊があった可能性が高く、
そのように考えると整合性も高いのですが、
動脈を調べても何も発見されず、
血小板が飛んで無くなった状態かも知れませんが、
病名として、確定できませんでした。
その後、不摂生に対する反省から生活態度を
少し・・・・少しですが改めたことで、
血液の検査を行うごとに状態が良好化し、
以降のMRIやCTでも新たな発見はなく、
もしこれが理由だったとすると、
再発の可能性は低くなっているかも知れません。
そして、心原性脳梗塞症。
これは血液のポンプである心臓が正常に作動せず、
ポンプ内で血液を留まらせる状態を作ることで、
常に流れないと固まってしまう血液の性質から
血の塊ができて脳に届く脳梗塞です。
ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞は、
血栓の材料が血小板であるのに対して、
心原性脳梗塞症は、赤血球が主体の血栓です。
治療面で大きく違うのは、
血栓を溶かすための薬が異なることです。
「じゃあ、どっちの薬も服用すればいいじゃん!」
ですが・・・、その考え方は大間違いで、
基本的に血液を溶かす薬にはリスクがあり、
特に赤血球でできた血栓に対しての薬は副作用が大きく、
そこで、原因がイマイチ分からない場合には、
溶けにくい血小板が材料でできた血栓を溶かすための
副作用の少ない薬を使うことが多いそうです。
心原性脳梗塞症では、
心臓が動く際に発生する電気信号に異常が出ます。
入院中、首から心電図を記録する機械をぶらさげて
24時間過ごした日がありましたが
この時の検査も異常なしでした。
病院では安静が基本なので
重篤で日常的な疾患が心臓に無い以外では、
何かが見つかる可能性は低いらしく、
人によってはこの不整脈が
一年に一回だけのケースもあるそうです。
体にセンサーを貼って、機械を携帯したままでの一年間は難しいので
この度、心臓に近い皮下にセンサーを入れる手術をしました。
と・・・言っても30分くらいの施術時間でした。
施術中、顔の上にはタオルがあり、風景は見えませんが、
局部麻酔なので意識はしっかりで、
センサーのメーカーの人とお医者さんの会話、
「あ、ここもう1cmくらい切ってください」
「浅いです。もっと深く押し込んで・・」
「もう少し心臓に近い位置に斜めに・・」
聞こえてくる言葉が一番怖かったです。
テレビのドラマなどで
重症で意識不明の患者さんのベッドの傍らで
病状や余命について親族などが話すシーン、
あれ・・・・もしかすると聞こえていたりして・・・
そう思ったことがあるのですが、
マジだったら怖くて配慮の足りない話です。
気をつけなくては・・・・と思いました。
この植込み型心電計ですが
約2年間も電池が耐えるそうです。
センサーとして機能し、
スマホに電波を発信して2年間・・・。
どんなにすごい電池と省エネ機構なんだろう!?と
手術後にメーカーの人にいろいろと質問してみました。
1.MRIでの使用可能。
磁気に対して電子部品が対策されていて平気だそうです。
2.レントゲンも大丈夫。
手術後に撮影した画像を見ました!
内部が透けて見える感じで、端子部分も識別できました。
金属でシールドされているなら透けないはずなので
素材や構造について、
次回、メーカーの人に相談できる機会があれば
質問してみようと思います。
3.本体にはおそらくマイコンが頑張っていると思いますが、
常時、心電をモニターして、
異常を検知していない際はメモリーをせず
何か発生した時だけ記録されるそうです。
常時撮影しているドライブレコーダーが
大きな衝撃があった際の前後の画像記録を確保するのと似ています。
4.記録は深夜の短時間でスマホに転送され記録、
もしかすると通信で既読の確認も行っている可能性がありそうです。
タイミングは不明ですが、メーカーのコンピューターへも
データー送信されているそうです。
なるほど、リアルタイムに電波を発信して2年は無理と思ったのですが
そのような機能制御で電池を長持ちさせているようです。
ですが・・・・、
突然の心臓停止を緊急で医療機関に遠隔で伝える能力は無いみたいです。
科学の進歩はすごいです。
興味津々です。
あ、
半身に異常を感じた際には、
とにかく治療までの時間の短縮化が重要です。
明日行こう! とか
次の休みに行こう! とか
いつか行こう! とか
絶対にダメです。
ご参考くださいませ。
ここ、一応、自動車関係のお店のブログですが・・・
日常的にずれているのは自覚していますが・・・・
(笑)