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スタッドレスタイヤ

雪が・・・・

「冬なのに暖かいね・・・」と安心すると

毎年、突然寒さと降雪がやって来ます。

スタッドレスのお問い合わせが続く中、

昨日まで大量にあったメーカーさんの在庫状況が厳しくなり

スタッドレスの在庫をしていないこちらでは、

オーダー分の確保が最大目標になります。

「早めのオーダー」であれば安心ですが、これは仕方の無い現象で、

経済的理由の他に、

スタッドレスタイヤのドライ/ウェット路面での性能の低下と

耐摩耗性や、経年劣化の早さなどの弱点から

買わないで済むならそのままでスルーしたいものです。

 

積雪や凍結による事故についてのニュース報道が増え、

タイヤ販売店の慌ただしさや

販売担当者さんの忙しい状況についてのインタビューの背景では、

タイヤを組み替える映像などもあるのですが、

そこで気になったのは、タイヤのメーカーです。

そのニュース映像では、

韓国、中国、東南アジア製が多かったように思います。

これらは、とにかく安いです。

 

海外製をひとまとめで否定するわけではありませんが、

これまでの経験では、

韓国製のスタッドレスタイヤを装着し、

事故や危険な状況を体験したオーナーさんは多く、

日本製の安全性の高さについて実感するのですが、

「韓国ではこのタイヤで安全に使えているのだろうか?」

そんな疑問が湧きあがり、

調べてみると「安全に使えている」が

概ね正解であることが分かってきました。

しかし、日本では危険。

その大きな違いは、気温にあるようです。

 

以前、旅費を節約するために使った大韓航空機は

「もう二度と乗りたくない・・・」記憶を心に刻みましたが、

ハワイから大阪間での経路、

一度、韓国の仁川(インチョン)空港で乗り換え、

そこから関西空港に向かう際、

仁川では-13℃、大阪では3℃の気温でした。

韓国は、経度では新潟に近い位置ですが、

大陸からの寒波により気温は激しく低く、

路面は完全凍結になることが多いようです。

実は氷は、ガチガチに凍った状態での摩擦は大きく

最近では見かけなくなりましたが

旧タイプの冷蔵庫での製氷室の表面に

不用意に指など当てると急激に凍って貼り付く現象、

特に水分を含んでいる布などは、温度が低いほど摩擦が増大しますが、

韓国製のスタッドレスはこの性質を利用しているようです。

一方、日本では、それほどまでに凍結するケースは少なく、

凍った表面が中途半端に溶けて水分が混ざり、

完全凍結よりも滑りやすい状況になります。

その際、グリップを得るために重要なのは

水を排除するか吸い出す動作です。

そのため、日本製のスタッドレスの多くは

サイプと呼ばれる細い溝が連続しています。

(日本製以外でもありますが・・・・)

 

この隙間に水が吸われ、

タイヤの回転による遠心力で吸われた水は排除され

高い吸水性を連続的に得るのですが、

では・・・この溝が多いほど

溶けかけた氷面ではグリップが得られやすい・・・?

それは、間違いなく正解ですが、

歯ブラシでゴシゴシ擦る上に乗った状態に似て

タイヤの通常でのグリップ力や安定性が失われるため、

「程度」と「構造」が重要になります。

このサイプは、

端から端までや

両端を残した状態や、

部分的に点線状だったりで・・・

ゴムの強度を下げない工夫がされています。

ゴムは低温で硬化せず、氷に対して摩擦を発生させる成分を含み

タイヤを設計開発する人のお話では、

ネオバ以上に製造に手間がかかるのだそうです。

 

凍結での事故のニュースを観て

使用しているタイヤのメーカーと使用期間

タイヤの溝の残りのサイズを

統計的にまとめて発表して欲しいと・・・・

いつも切望するのですが、

これは現実的では無さそうです。

 

高速道路での冬タイヤ規制では、

性能を無視したどんなスタッドレスタイヤでもOK状態ですが

おそらく行政はスタッドレスタイヤの総合的なテストを実施していないハズで

海外製の怪しい「自称スタッドレス」でも乗り入れ可能な現状は

実はとても危ない状況と思われます。

 

 

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