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アテーサE-TS 5

鉄工所の社長さんから提案されたセンサーは

キーエンス製のこれです。

↓ ↓ ↓ ↓

 

BNR32のデフ上の狭い空間には

サイズ的に無理・・・・

加えて、屋内用・・・・

以前より「圧力センサー」でのネット検索では上の方に登場するものの、

毎回、候補から外していたセンサーですが

「トランクルーム内への装着は?」と提案されました。

 

日常的にあちこちの工場にセンサーなどを取り付けるための

専用のアダプター等を設計製造し、

設置や調整まで行っている会社の代表者さんの発想は、

自動車関係から離れたところにあり、

自分からは、すべてが斬新です。

トランクであれば屋内用のセンサーでも大丈夫。

そこまでの油圧はブレーキホースと同様の形状であれば

センサー取り付け部への負担は、

純正のセンサーよりも低いと思われます。

 

純正の圧力スイッチは、

条件によってオンオフが切り替わる機能ですが、

センサーは、電気抵抗値の変化を伝える構造のため、

スイッチと同様に使用する場合は

抵抗値をスイッチ機能に変換するための電子回路が必要です。

この回路を「コンパレーター」と呼びますが、

キーエンスのセンサーにはその電子回路も内蔵されています。

工場などで使われるコンプレッサーと同様に

アテーサE-TSでは、

上限の圧力と下限の圧力設定があり、

上でモーターのスイッチオフ、

下でモーターのスイッチオンを繰り返し、

アキュムレーター内に圧力がキープされるシステムになっています。

この上下の動きをヒステリシスと言います。

 

ヒステリシスの元々の意味は、

物が現在の条件と過去からの影響で変化する動きで

履歴現象とも呼ばれますが、

この圧力の上下もこれに該当します。

もし、圧力の制御を一点だけで行うと

その数値を境に振動が発生し、

回路に負担がかかって電子部品が壊れてしまうリスクがあるため

コンパレーターでヒステリシスを設定し

動きに幅を持たせる必要がありますが、

キーエンス製のセンサーには、

これらの設定が簡単にできるように回路まで内蔵されています。

 

トランク装着のセンサーまで油圧を配管し、

センサーに規定の電源を入れることができれば

アテーサET-Sの制御回路が完成できるかの知れません。

しかし、ここで心配なのは、

スカイラインGTRのアテーサET-Sを制御するコンピューターが

純正とはまったく違う回路からの信号を受け入れてくれるかどうか・・・

ある意味では「異物」です。

接続により「4WD」や「ABS」等の警告灯が点灯する可能性がありますが、

この試みが成功すれば、

純正以外のセンサーやスイッチの流用への可能性は高まり、

圧力スイッチの故障の際、

純正よりも精度が高く、純正よりも安く直せる可能性があります。

 

(続きます)

 

 

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