自動車にはエンジンのパワーを使って電気を作る発電機が装着されています。
「オルタネーター」と呼ばれる部品です。
作られた電気はバッテリーに貯められ、
車輛で使われます。
充電器は「ダイナモ」と呼ばれていた時代もあります。
「オルタネーター」=「ダイナモ」で
同じ充電器と考えられている事が多いのですが、
実は構造が異なっています。
ダイナモは直流発電機です。
直流とは、乾電池やバッテリーと同じで、
プラスとマイナスの位置が決まっている電気です。
電気工作が大好きだった小学生の頃、
その頃に見た本に直流発電機の構造が載っていたのですが
見れば見るほどにモーターで、
「モーターと発電機って何が違う?」と悩み
もしかしてモーターの軸を別のモーターで回したら電気が出るとか・・・
早速、実験で手持ちのモーター二つをゴムパイプでつなぎ、
一つのモーターの配線に電球を接続し、
もう一つのモーターの配線に乾電池を接続して回転させると、
電球が光りました!
鮮明に覚えているこの期待通りの出来事での感動です!
「お・・・おれ・・・・すごい・・・!」 (GTドライバー 風)
直流発電機と直流モーターは基本構造は同じで
コイルが磁石の中で移動し、
磁力から電気が発生するシステムで
これが、「ダイナモ」です。
コイルは流れている電気が変化したり切れたりした場合
磁力の変化を抑えようとする逆の磁力が
逆向きの電気を作る現象が発生します。
3つのコイルの中央を磁石が回転する発電機では、
プラスとマイナスの電気×3が入れ替わりながら流る三相交流に
コイル内部での磁力の変化による増幅効果も加わり、
単純な直流発電機よりも効率的な発電で、接点の構造も頑丈です。
しかし、自動車が使う電気は交流では不都合のため
ダイオードという一定の方向にだけ電気が流れる半導体を使い
自動車で使える電気に変えますが、
この発電のシステムが「オルタネーター」です。
たぶん・・・
最近の整備士さんは「ダイナモ」を知らない人が多いかも知れません。
「ダイナモ」を知っている人でも
「オルタネーター」と同じ意味で使っている人も多いかも知れません。
どちらも発電機には間違いなく
間違って使っても何の問題も発生しないと思われますが、
そのような違いがあったりします。