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燃料ポンプ3

同じBNR32のセッティングで

同様に空燃比が数値に反映しないケースがありました。

セッティングには燃料ポンプの正常な性能が前提のため、

事前でのお問い合わせの際、オーナーさんから、

「[4L/分]の燃料ポンプに交換済みです!」

と確認済みでした。

前回とは違い、

詳しい人と一緒にご自分で作業をされたそうですので

前回のような「交換しました詐欺」ではありませんが、

また・・・インジェクターの噴射時間を増やしても

ブースト時に空燃比に変化がありません。

 

恒例、試行錯誤が始まる中、

少し気になったのが[4L/分] です。

この表現は、詳しい人のものです。

 

燃料ポンプの吐出量について

4L/分は、一分間で4Lの燃料を送り出せる意味です。

馬力と燃料ポンプの性能には密接な関係があり、

燃焼効率や燃料経路等での圧力損失等で誤差はあっても、

自分が目安にしている簡単な計算式では、6気筒の場合、

吐出量(ml/分)÷気筒数(6)=最大馬力 です。

 

オーナーさんの説明のあった燃料ポンプでは、

4L=4000ml ですので、

4000÷6=666

内部での圧力損失等で20%程度の余裕を考えても、

666×0.8=532.8

インジェクター容量等、他にも影響はありますが、

数値的には十分足りるはずです。

(この数式、多くの条件を曖昧にしていますので、あくまで目安です)

 

どうしても気になったのは、[4L/分]の表現です。

「燃料ポンプのメーカーはどこでしょう?」

「ヤフオクで購入したので不明です。数値の記載はありました。新品です。」

 

メーカー不明・・・・

「ニスモ」「サード」「デンソー」「トーメイ」「HKS」などを期待していたのですが

これは・・・・燃料ポンプに原因がありそうな気がしてきました。

 

前回と同じく、

効果が無かったら元に戻すお約束で燃料タンクを開けてみると

見た事の無い形状の燃料ポンプがハリガネで固定されていました。

本体に、製造刻印なども皆無、

なぞの燃料ポンプ。

在庫のニスモ製を装着し走行してみると

 

秒で完全復活!  (ドッキリGP 風)

 

不可思議な燃料ポンプは、

「金色の円筒、薄いゴールドのポンプ、知らないですか?」と、

あちこちに電話で、

分かりにくい表現で問い合わせしてみると

どうやら中国製らしい・・・という説が・・・。

らしい・・・・

らしいで中国に責任を押し付けてはいけないのですが・・・。

 

1万円以下のお買い得価格だったそうです。

 

常連さんで中国の人が数名いらっしゃいますが

皆、人格者で日本が大好きです。

知り合いで、清掃等の手間のかかる作業を請けている

中国系の会社がありますが、

丁寧で安く、高評価です。

「中国」=「怪しい」とは思っていませんので。

 

(続きます)

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