アテーサET-Sの純正スイッチについて
オイルが漏れていない状態、
外観からは正常に見えるスイッチでも
作動圧力のズレなどが発生している個体はありそうな予感から、
検査する機械を作ってみました。
「作ってみました・・」と言うと技術や知識がありそうですが
キーエンス製のシステムの使用も含めて
お世話になっていた鉄工所の社長さんへの
恒例の全面的他力本願です!
画像の右下、
紙の上の部分が純正のスイッチです。
下側のメーターは不調で、
上側のメーターが圧力を正しく表示しています。
現在は圧力ゼロの状態です。
レバーで加圧するタイプで
圧力はメーターに表示されるのですが、
目標の圧力に達する前に
奇怪な現象が発生しました。
↑これ・・・
分かりますでしょうか?
配線の先端部分、
本来はこの箇所は配線のままコンピューターまで続いているのですが、
今回、センサー交換のために切った配線の
金属部分から加圧テスト用の液体がしみ出しました・・・。
1Mpsを少し上回った圧力ですが、
この箇所からの液漏れは想定外で
製造の年月や距離から
BNR32の圧力スイッチの多くで
「漏れ」は無くても、正常でない状態は多いかも知れません。
参考まで、ONとOFFの圧力テストも行ったのですが、
0.8MpsでOFF制御が入りました。
つまり、アキュムレーター内部には1Mps以下の油圧しか確保されず
この圧力ではソレノイドが作動し
フロントタイヤのトルクメーターが大きく動いても
フロントタイヤには、小さな駆動しか入っていない事になります。
BNR32では、
フロントタイヤの駆動で前方に引っ張り
リアタイヤのトラクションを上げる動きをするところを
FRのようなテールスライドを簡単に発生させる車両では、
フロントタイヤのトルクメーターは動いていても
実はほぼFR・・・のようなケースは多いかも知れません。
(続きます)