ギリシア神話の「トロイア戦争」では、
大型の木馬を戦利品として城内に運んだトロイアは、
木馬の内部に隠れていた敵兵に内側から城門を開けられ、
ギリシア連合軍に攻め滅ぼされました。
コンピューターウィルスの「トロイの木馬」は、
ダウンロードした際に入り込んだプログラムが
パソコンのゲートを勝手に開き
こちらの情報を持ち出すと同時に敵の攻撃を受けてしまう
コンピューターウィルスの名称として見事です。
先日、ヤフーニュースを見ながら
「次のページ→」をクリックすると
「あなたのパソコンはトロイの木馬に感染しました」と
画面全体が赤く表示されました。
「至急↓へ連絡し解決するように!」と強く促され、
文面と赤い画面に一瞬、焦りましたが、
すぐに詐欺と気がつきました。
でも、
ニュースの文章に「次」とか出たらクリックします!
それ以前に、
ヤフーニュースって、この類を検閲しないのでしょうか・・・?
冒険心で、怪しいサイトを閲覧している時ならともかく
ヤフーです!
ヤホー!じゃないです。 (ナイツ 風)
実に巧妙に「次」でだまされ
「トロイの木馬」で重ねてだまされる流れですが
変な日本語のメールよりは、
だまされる確率は高そうです。
参考まで、これがもし出てしまったら
電話は当然ダメですが、
画面上のどこかクリックもNGで、
キーボードの
Ctrl と W を同時押しで消しています。
ですが、
それより前の段階で、
何かの許可する操作があった場合では、
先の方法では消えず、
キャッシュを削除する方法を行った事もあります。
画面右上の「・・・」をクリックし、設定を選択、
「プライバシーとセキュリティ」から「閲覧データを消去」で
平静に戻りましたが、
それ以上は、詳しい人に頼るしかないです。
ちなみに、本当のトロイの木馬の感染では
このような警告は出ないそうです。
当然ですね・・・。
警告が出るとしたらウィルスソフトによるものですが、
勝手に修復させるのが通常で
どこかにつないでお金を請求するなどあり得ません。
何らかのソフトやツールのダウンロードと同時に
いつの間にか情報を盗み出されていくのが「トロイの木馬」の本質で、
「警告!」「警告!」は、違和感が山盛りで、
何より反社会的な誰かに警告される事が最も腹立たしいです。
大金を詐取された大谷翔平さんを
ネット上では「口座への危機感が足りない」とか言う人がいますが
騙される方より騙す方が悪いのは普通です。
「いじめられる側にも原因がある」にも通じる
釈然としない理不尽が常識化され
まかり通っているような気がします。
ネットニュースで
「大谷 破産」などのタイトルは、
クリック数を稼ぐ手法でのサイトでは、
内容は、いつまで本題に触れず、
文章と文章の間には、広告が何度も入り、
その中には、「次のページ→」もあったりします。
本題をなかなか言わずに話を長引かせる人は
基本的な持ちネタ(話題)が少ない理由で
小出しにしているだけなら時間の無駄で済みますが、
詐欺などの文言をどこで交えようかと隙を狙っているケースは要注意です。
過去に遭遇した詐欺系の人は、
風景が見えるほどの饒舌さで、天才の一種ではありますが
会話の中に見え隠れする違和感に気づいた時に、
激しく危険を感じました。
無防備では難しい時代で、
無防備を非難される時代は、
実に複雑な気分です。