日産の部品の一部が激しく高騰しています。
9万円のクラッチペダルが66万円とか・・・。
価格変更の一覧をざっと見てみると
使用頻度が低い部品名が多いみたいです。
RB26DETTで多い事例、
6連スロットル部のガスケットの吹き抜けです。
純正は紙ガスケットのため、
長期使用での経年劣化で硬化した後に割れ、
ブースト圧で部分的に外側に吹き飛び
↑ガスケットの無い箇所が通路のようになってしまいます。
アイドリング時でのの負圧では空気を吸い、
そのシリンダーだけ空燃比が高く(空気が薄い状態です)
程度によっては燃焼不能に至り
インプレッサなどのボクサーエンジン音が発生する事もあります。
ドドドドドド・・・の排気音です。
インプレッサでの「ドドド」は、
水平対向エンジンでのタービンが右側に寄っているため
エキマニの集合部までの距離が異なる事で発生する不整脈の正常音ですが
(「不整脈の正常」ってなんだ・・・?!)
RB26DETTでは、一気筒が不完全による異常音です。
スムーズさは失われ燃費は悪化し、
とても不愉快な状態になります。
この状態では、アイドリング中に
可燃物であるパーツクリーナーをスロットル周辺に吹き付けると
アイドリングが上がりガスケットの損傷は確実になる
とても野蛮な確認方法があります。
ガスケット交換には、スロットル関係はすべて取り外す工程が必要ですが
その際に見えるのがガスケット下の部品類の数々です。
そして、高い確率で始まるのがそれらの部品交換です。
目視で分かる劣化、オイル漏れ、そして錆、
↓は、それらの1つ
エンジンブロックからの冷却水関連のパイプです。
左が長期使用済み、右が新品です。
折れた事例もありますが、
先端部からの水漏れや、ホース抜けが多いです。
↑の部品の価格変遷ですが、
BCNR33、こちらの伝票上では、
(画像はBNR32です)
2018年6月 ¥2,480
2021年4月 ¥3,160
2022年10月 ¥3,220
現在 ¥6,440
こちらはエンジン前側、ウォーターポンプ背面
2018年6月 ¥1,580
2021年2月 ¥1,660
2021年8月 ¥1,830
2022年5月 ¥17,200
2022年10月 ¥17,500
現在 ¥17,500
2021年から2022年での値上がりは顕著ですが
今回の日産からの価格改定の情報での
シルビアのバッテリーブラケット。
6416053F00
それまでの¥26,600が・・・・
改定後は¥302,000・・・・
税抜きです!
製造工程での何らかのコスト事情の違い・・・と思ったのですが、
高騰している部品のほとんどが
消耗度と使用頻度の低い部品である事から
おそらく、
日産が売りたくない事が理由ではないでしょうか?!
売り切ってしまうと新たに作る必要があるものの
消耗度の低い部品では、
大手メーカーでありがちなコストとシステム上の事情から
「作る時は大量」であるため
売れない在庫が増え
資産が増える事での課税の問題も発生し
保管場所の費用も大きく、
しかし、生産中止にするとクレームが出たり手続も面倒・・・
そこで、考えたのが、激しく値段を上げて購入に対して壁を作り
売らない事による完売の防止、
少数での在庫の確保
これが異常な高騰な理由の予感がします。
消耗度の高い部品も価格は上がると思いますが
それは別枠の気がします。
願望が入っていますが・・・・。