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思い出

予防接種での注射針の使いまわしによるB型肝炎感染について

政府への補償請求の弁護士事務所の

テレビやラジオでのCMを耳にすると

「自分も危なかったなぁ・・・」と思っています。

全員、体育館に並ばされ、

自分の学校では、接種リストとか作成せず

「まだ、注射していない人~?」

みたいな感じで、超雑な対応で

お医者さんが注射していました。

 

遠い昔の注射の痛さへの恐怖よりも覚えているのが

自分の前の友だちの光景です。

針が皮下に入り、

少しだけ血が注射器の透明な部分に逆流した後、

注射器本体はそのままで針だけ差し替えて

次は自分の順番だったのですが

「血が混ざるじゃん・・・・」

子供ながらの危機感で全力疾走で逃げました。

当時、覚えた知識で

血液型によっては混ぜてはいけない組み合わせがある事と

目の前で行われている予防接種との不合理について

激しい違和感と恐怖がありました。

予防接種が終わるまで隠れ続け、

「まだ注射していない人~?」の先生の声にも沈黙し

「接種をしない」をそっと決行しました。

名簿とか付けていないのですから、

隠れていれば大丈夫だったのです。

たぶん、幼少の頃に予防接種はあったかも知れませんが、

その時以来、まったく受けていませんでした。

それで、インフルエンザに感染、発熱などすると

両親は、

「予防接種しているのに変だねぇ・・・」と話していましたが

自分が未接種である事を大人になってもずっと黙っていました。

 

最近、ラジオのCMを聴く度に、

自らの危機回避行動について自画自賛です。

近況

お久しぶりです。

恒例の確定申告の書類作成で忙しく

ブログ更新ができなくなっています・・・。

今期、

日常的な数値入力など格段に良かったハズなのですが、

(自画自賛)

大問題の一つが「棚卸し」でした。

基本的には、売上前の部品の内容を数え

それらの単価と数を入力する作業です。

年末年始のフル稼働で在庫内容の紙への記載は完了したものの

書き込んだ文字のパソコンへの入力で苦戦しています。

時間がかかっている原因は「単価」です。

特に日産の純正部品。

以前と同じ品番でも価格が高騰しているため

古い順で使用しているため、

去年の棚卸表からのコピーでは誤差が発生するため

仕入れの画面で最新の情報を検索しながら

やっと終わりそうです。

いつも・・・

申告期限ぎりぎりで税理さんにまとめて提出する

超迷惑状態を回避するため、

今回は1月中には提出したいと・・・・

これは「野望」の領域展開生得領域です。

 

ブログで載せたい話題が

山ほどありまして、

あ、

車関係以外が多いですが・・・・

恒例ですが・・・・

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

昨年中はたいへんお世話になりました。

本年もよろしくお願いいたします。

 

12月30日~1月5日まで

例年よりも休んでしまいました。

昨年の年末年始は発熱と倦怠感で

違う意味で休むしか無かったのですが、

それ以前では、

思い浮かぶ仕事に携わってしまい、

気がつけば年越しを店舗で、

そのままお正月も店舗で迎え

1月2日恒例の地域イベントなどで店舗、

気がつけば2日間くらい自宅に帰り、

再び店舗に出勤し、年始の仕事をスタートでしたが、

今年は、

12月30日には帰宅し、

1月2日の地域集会への参加以外では自宅でした。

ずっと健康だったし、超珍しい年末年始。

 

お正月番組での恒例、

芸能人格付けチェック2025年は

やはり最高でした。

これを観ていると

「年を越せたんだなぁ・・・」と幸せな気分になります。

ガクトはすごさには感動です。

大谷翔平と並ぶ日本の代表的人物だと思います。

 

番組中に特に印象の強かった一つ

海老チリ、チャーハン、餃子 の食べ比べ

ミシュランの中華店

所沢の町中華店

そして、

絶対あかんシェフの浜田作

YouTubeを見て作った

選ぶと2ランク落ちる素人中華。

しかし、毎年、これを選ぶ芸能人は多いのです。

 

テレビの映像を観ながら

「一流を選べるのか・・・?」

「一度、体験してみたい」

そう思ったのは、

たぶん自分だけでは無いと思われますが

そんな中、

なんとセブンイレブンから

「浜田中華」が数量限定で発売される案内があり、

番組終了後、すぐ購入に動きました・・・・

ですが、完売。

そこで、セブンイレブン巡りが始まり、

ついに、エビチリ炒飯を発見。

4つ、まとめ買いして、家族で食したのですが

 

超おいしい!

 

これを目隠し状態でほんの少し食べたら

絶対選びそう。

すごい戦略ですね。

ミシュラン中華であれば

お弁当での再現が難しいだけでなく

「期待したほどでは・・・」とか偉そうに言ってしまいそうですが

「浜田の中華」です。

格付けで見破れるほど美味しくない想定が基本ですから

おいしく感じてしまいそうです。

食べる事で、テレビイベントに仲間入りした感もあり

・・・・・

一流の商売戦略を見た気持ちになりました。

 

 

いいお正月でした。

日産部品の高騰

日産の部品の一部が激しく高騰しています。

9万円のクラッチペダルが66万円とか・・・。

価格変更の一覧をざっと見てみると

使用頻度が低い部品名が多いみたいです。

 

RB26DETTで多い事例、

6連スロットル部のガスケットの吹き抜けです。

純正は紙ガスケットのため、

長期使用での経年劣化で硬化した後に割れ、

ブースト圧で部分的に外側に吹き飛び

↑ガスケットの無い箇所が通路のようになってしまいます。

アイドリング時でのの負圧では空気を吸い、

そのシリンダーだけ空燃比が高く(空気が薄い状態です)

程度によっては燃焼不能に至り

インプレッサなどのボクサーエンジン音が発生する事もあります。

ドドドドドド・・・の排気音です。

インプレッサでの「ドドド」は、

水平対向エンジンでのタービンが右側に寄っているため

エキマニの集合部までの距離が異なる事で発生する不整脈の正常音ですが

(「不整脈の正常」ってなんだ・・・?!)

RB26DETTでは、一気筒が不完全による異常音です。

スムーズさは失われ燃費は悪化し、

とても不愉快な状態になります。

この状態では、アイドリング中に

可燃物であるパーツクリーナーをスロットル周辺に吹き付けると

アイドリングが上がりガスケットの損傷は確実になる

とても野蛮な確認方法があります。

ガスケット交換には、スロットル関係はすべて取り外す工程が必要ですが

その際に見えるのがガスケット下の部品類の数々です。

そして、高い確率で始まるのがそれらの部品交換です。

目視で分かる劣化、オイル漏れ、そして錆、

↓は、それらの1つ

エンジンブロックからの冷却水関連のパイプです。

左が長期使用済み、右が新品です。

折れた事例もありますが、

先端部からの水漏れや、ホース抜けが多いです。

↑の部品の価格変遷ですが、

BCNR33、こちらの伝票上では、

(画像はBNR32です)

2018年6月  ¥2,480

2021年4月  ¥3,160

2022年10月 ¥3,220

現在       ¥6,440

 

こちらはエンジン前側、ウォーターポンプ背面

2018年6月   ¥1,580

2021年2月   ¥1,660

2021年8月   ¥1,830

2022年5月   ¥17,200

2022年10月  ¥17,500

現在        ¥17,500

 

2021年から2022年での値上がりは顕著ですが

今回の日産からの価格改定の情報での

シルビアのバッテリーブラケット。

6416053F00

それまでの¥26,600が・・・・

改定後は¥302,000・・・・

税抜きです!

 

製造工程での何らかのコスト事情の違い・・・と思ったのですが、

高騰している部品のほとんどが

消耗度と使用頻度の低い部品である事から

おそらく、

日産が売りたくない事が理由ではないでしょうか?!

売り切ってしまうと新たに作る必要があるものの

消耗度の低い部品では、

大手メーカーでありがちなコストとシステム上の事情から

「作る時は大量」であるため

売れない在庫が増え

資産が増える事での課税の問題も発生し

保管場所の費用も大きく、

しかし、生産中止にするとクレームが出たり手続も面倒・・・

そこで、考えたのが、激しく値段を上げて購入に対して壁を作り

売らない事による完売の防止、

少数での在庫の確保

これが異常な高騰な理由の予感がします。

消耗度の高い部品も価格は上がると思いますが

それは別枠の気がします。

願望が入っていますが・・・・。

カレンダー2025

来年のカレンダーができました!

と、偉そうに書いていますが、

リオマガジンのような自作ではなく

HKSのカレンダーにリオのロゴが入っただけです。

つまり・・・

恒例の表現ですが

「鬼舞辻無惨に血をもらった鬼」状態。

ご参考まで1月2月の画像です。

常連の皆さま

ご来店の際には是非、お持ち帰りくださいませ。

遠方でご来店の難しい皆さま

ご希望の方はご一報くださいませ。

発送させて頂きます。

 

よろしくお願いいたします。

ラーメンついて語る

ラーメン大好きです。

豚骨のこってり系。

分かっているんです・・・・、

カロリー、塩分、糖分の過多で

体重もコレステロールも血圧も管理しなくてはならない現状で

控えるべきなのは・・・・。

 

でも・・・

以前よりは頻度は減っているのです。

ですが、

この類の「言い訳」が始まると危険です。

太っている事を指摘された際、

「少し前はもっと太っていたけど今は少し減った・・・」は、

ダイエットに成功している架空の過程か

ほんの一瞬の努力を表現しているだけで

何の意味もない安易に使用できる説明なのです。 (自覚から)

だから、ラーメンの頻度がピークよりは下がったも当然NG、

ですが・・・

 

その日、欲望に負けて

何度か行った事のある博多ラーメンのお店に行きました。

ラーメンと餃子とミニチャーハンのセットメニューがお得で最高、

そこでのいつものオーダーです。

テーブルにあるタッチパネルでセットメニューをタッチし、

その後、メインのラーメンを選ぶのですが

ここで、「食べすぎじゃない?」と

今更の軌道修正案が浮かびました。

止めよう!

ラーメンだけにしよう!

その代わり、味玉とチャーシューのトッピングを加えよう!

餃子とミニチャーハンは中止だ!

味玉+チャーシュー<餃子+ミニチャーハン の図式です。

豚骨ラーメンに味玉とチャーシューを追加!

オーダーを確定しました。

↑参考画像です。

注文したのは、

上記のラーメンに味玉とチャーシュー追加のゴージャスバージョン。

 

「食ってんじゃん!」

と言われると、その通りですが

小さな節制をした事にして、

そして、運ばれて来たラーメン、

期待を裏切らないその美味。

ですが、少しだけ気になる事がありました。

店員さんのテーブルからの去り際

 

「・・・・・お待ちください・・・」

 

何か言っていたような・・・・。

なぜ、ラーメンを運んでの後に「お待ち・・・」?

そして数分後、

餃子とミニチャーハンが運ばれてきました。

・・・・・・

どうやら、

先のオーダーが操作ミスで残っていたみたい。

テーブルの上には、

味玉とチャーシューのトッピング追加のラーメンに

餃子とミニチャーハンセットの

最強の組み合わせが並んでいました。

 

食べました。

「出されたものは仕方がない。喰わねばもったいない」 (立喰師列伝 けつねたぬきの竜 風)

 

ところで、このラーメンですが

スープを残すのは常識でしょうか?

例えば・・・・カレーライスを頼んで

ライスを完食した後、カレーのルーを残すでしょうか?!

そんなハズはありません。

残すとしたら、お腹がいっぱいになってしまった時だけです。

大好きな番組のひとつ「孤独のグルメ」では、

超おいしそうなネギラーメンを・・・

スープをこんなに残して

「ごちそうさまでした」は違うと思うのです。

ラーメンの器の底に

「全部食べてくださってありがとうございます」

そのような文字を見た事がありますが、

がんばって作ったスープを残されてしまう

料理人の苦悩と

完食するお客様への感謝の二つを感じました。

 

 

FPCM(Fuel Pump Control Module)オリジナル6

11.プログラムの適正化による半導体類の発熱の抑制

↑純正FPCMの電気的制御を

オシロスコープによって視覚化した波形です。

一番下のグラフは、

燃料ポンプの回転数のコントロールのためのパルス信号です。

「サメの背びれ」か「ノコギリの刃」のような形状ですが、

このような波形はFETに負担を与えます。

斜めの波形は、スイッチが入る前の待ち時間が長くなってしまい

その間の通電によって無駄な発熱量が増加します。

波形を↓のようにマイコン制御する事で、

FETの発熱を抑制できます。

電子基板では、通電効率、耐久性、熱対策はとても重要です。

プリント配線は通電だけでなく放熱の効果も大きく

発熱の高い半導体チップ取り付け位置

放熱ダクトの設置など複数の設計対策で総合性能が向上します。

 

12.逆起電力への対策

電気の流れで作られた磁力で動力を得るモーターのような回路では

通電オフ時に逆方向への電流が発生します。

モーターやソレノイドのような磁力を利用するオンオフの機器を

電気的には誘導性負荷駆動回路、

発生する逆向きの電流を逆起電力と呼びますが、

これらも電子回路に大きな負担を与えます。

そのため、絶縁ゲートドライバーという回路で、

ゲート端子に電圧をかけ駆動制御を行っています。

FETと同様にそれらの回路も発熱のリスクがありますが、

これらにも基板への取り付け位置やプリント配線、

ダクトの設置で熱対策を行っています。

ニスモポンプなどの純正よりも大容量の燃料ポンプでは

純正よりも逆起電力も大きくなりますが、

逆向きの電気はプラス側に戻す充電の原理と同じ方法で

負荷対策と電気ロス対策も行っています。

 

13.多層基板、肉厚のプリント配線の使用による積極的な放熱の実施

iPhoneなど、最近では一般的になりつつあるのが多層基板です。

従来の基板は一枚の表裏を使用するため

電子部品の設置や配線の通路などのスペース的な制約が発生し、

「交差点十」のようなクロスする回路はショートしますのでNGです。

近接するプリント配線の幅での制約で、

大きな電流量では無理が発生するケースもあります。

しかし、多層であれば都会の地下鉄や地下街のように

交通量の多いところでは上下で通路が並行した構造による対策も可能です。

空きスペースにプリント配線を広げて放熱用ヒートシンクにもできます。

↑基板の一部のX線撮影画像です。

 

使用する電子部品の選別にも大切です。

高耐熱、長寿命の高分子固体コンデンサーを

制御信号には耐ノイズ性を向上させるための絶縁回路では、

耐久性に懸念のあるディップスイッチなどは排除し

スイッチ系はデッドマンスイッチや

一時的な制御によるリレー回路以外では

半導体によるプログラム制御での接点レス構造を採用し、

プリント配線も肉厚で品質の高いタイプを使用しています。

 

14.環境温度検知用センサー

基板に温度検知のためのサーミスターを設置し、

一定温度超過でバイパスリレー100%直結になっています。

基板本体の発熱や外的な加熱に対応し、

高温で制御が難しい非常事態でも

エンジンを停止させないシステムです。

 

15.カプラー部の新型化

最後まで懸案だったのが純正カプラーとの接合部です。

純正と形状を同じにすれば装着には便利ですが、

これまでのFPCMにでの作業時、

黒く焦げているカプラーを何度も目視しているため、

純正では容量不足になる使用環境を懸念し、

大電流タイプの大きな2ピンカプラと

小さな信号用の4ピンカプラの2系列に分け

高性能化とコストダウンを行いました。

 

R’sミーティングで展示の基板です↓

数値変更が可能なプロトタイプ、

この初期型でのテストで量産型の数値が決まりました。

そして、販売用の基板(量産型)です。

 

 

FPCMのオリジナルと販売用の製品では、

ガンダムとジムのような性能差はないですが、

操縦はどちらもアムロ・レイです。

 

価格は税別¥65,000です。

おかげ様で初期分は完売しました。

現在、追加分を最先端の技術で鋭意製作中であります。

常連のお医者さんのお話では、

肝臓を「沈黙の臓器」と言うそうです。

不調に至ってもぎりぎりまで痛みが無く、

気がついた時には重篤な症状に至っている事が多く大切な臓器。

密かに壊れ、エンジンにダメージやストップを発生させる

このFPCMは

なんだかそれに似ている気がします。

すべてのFPCMの事前交換は、

特に年月の経過したBNR32では安全と思われます。

 

お問い合わせは、リオの大西までご連絡ください。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

FPCM(Fuel Pump Control Module)オリジナル5

オリジナルのFPCMでの追加機能の続きです。

8.回路の自己診断機能

9.自己診断で異常を検知した際のデッドマンスイッチ機能

最近では常識的ですが自己診断機能を有しています。

マイコン内のプログラムが自らの故障を発見すると

デッドマンスイッチ機能がリレー回路で電圧確保を行い

エンジンを停止させないようにしています。

デッドマンスイッチは直訳では「死んだ人のスイッチ」です。

不気味な名称のこれは、

運転手が意識を失った操作不能の状態に陥った際、

自動的にブレーキをかけるようなシステムの総称です。

制動のためのブレーキだけではなく

航空機でのパイロットの操作が途切れた場合、

飛行を継続させるような機能もあります。

純正FPCMの故障による突然停止や

希薄燃焼の発生によるエンジンリスクを

オリジナルのFPCMでは抑止するようになっています。

デッドマンスイッチ機能作動時は、

FPCMとしての性能は無くなりモーターは常時全開になりますが

エンジンを停止させない事を最優先させる安全回路は必須で、

本来であれば純正のFPCMがこれを有しているべきだと考えてます。

 

何らかの理由でデッドマンスイッチが常時作動している場合、

通常はエンジン始動前のキーオンで

2.5秒で止まる燃料ポンプの作動音が続きます。

故障と識別する事ができますが、

部品の選別や基盤の構造、プログラム制御などで

耐久性は純正比べ大幅に高くなっていますので

消耗などによる故障が発生するのは純正品より長く、

ずいぶん先になると予想しています。

 

10.純正FETを高容量高耐圧のFETへ変更

↑スイッチ機能を持つ純正FETは発熱による故障が多く

オリジナルのFPCMでは、新型のFETを採用しています↓

一つで純正の4つのFETの仕事をこなし

耐久性を含め、性能は大きく向上しています。

半導体の進化はすばらしく、

先のデッドマンスイッチの故障による発動の可能性は

純正のFPCMで最も多い故障のひとつであるFETの変更で

大きく低減されるはずです。

放熱のためにケースにボルトで取り付ける必要も無く、

初期テストでは約70℃が上限の温度でしたが、

基板やプログラムの対策の追加でより温度を下げる事に成功しています。

 

 

(続きます)

FPCM(Fuel Pump Control Module)オリジナル4

オリジナルのFPCMはマイコン制御のため、

ソフトでの機能の追加や変更が簡単にできるメリットがあり、

以下の機能の追加が可能になりました。

4.エンジン始動時での2.5秒の100%起動から入力信号での減衰動作

5.バッテリー電圧の常時モニター

6.電圧低下の検知でバイパスリレー動作での100%直結

7.正常動作の確認時、通常動作に復帰

 

早速、数台のスカイラインGTRでテストを実施したところ、

半数以上で始動に必要なセルモーターの動作時間が短縮されました。

電気消費の大きいセルモーターは、

動作によって車輛の電圧が10V以下になってしまう事がありますが、

そのような電力不足の状態でも、

純正のFPCMはデューティー制御で燃料ポンプへの電気抑制を行うため、

電力不足に加えての電気制御のため燃料ポンプのパワー不足を発生します。

そのため、エンジン始動に必要な燃圧確保の遅れが

始動までの時間を長くしているわけです。

このような燃料不足での始動不良は

着火できないガソリンをプラグの電極に付着させ

「かぶる」という状態を発生させる事もあり、

新しいプラグに交換しないと再始動できない場合や

燃焼室に溜まったガソリンによるシリンダー内壁の油膜の希釈で

オイルの皮膜を弱らせ、金属表面に傷を入れるリスクもあります。

オリジナルのFPCMでは、

始動時は常時、

それ以外でも電圧のモニターでの一定より低い電圧では、

リレー回路で制御をバイパスし、

バッテリー電圧をそのまま供給する方式を採用しています。

始動時はリレー回路で燃料ポンプを2.5秒動作させ、

電圧の安定が確認されると

ゆっくりとデューティー制御を復帰させるようになっています。

急激な切り替えでは、

想定外の逆方向への大きな電気(逆起電力)を発生させ

電子部品へのリスクを高めます。

「ゆっくり」は、このような場合ではとても重要な動作です。

常時稼働の電圧モニターの機能は

それ以外でのトラブル等で電圧が下がった場合も同様に

リレー回路で電気を燃料ポンプに直接与えるようになっています。

 

 

(続きます)

 

FPCM(Fuel Pump Control Module)オリジナル3

「マイコン制御」のスーパーサイヤ人、

ドリフトが得意だった若かりし頃、

高額で購入できなかったスカイラインGTR、

「憧れだった車に関われるのが楽しい!」

今は某大手で電子回路の設計などに携わる

最高のエンジニアさんとの出会いがありました。

会話をするだけでこちらのステイタスまで上がる感じで

人生とは人間関係の連続だと実感しました。

ラッキーです。

 

そして、

完成したテスト用の試作モデルです。↓

中央のモニターにはエンジン動作時、

制御のデューティー値などが表示されるようになっています。

 

R’sミーティングでは動作を目視予定でしたが、

展示車両のエンジン始動禁止ルールで、

ただ、トランクに置いただけ状態でした・・・・。

悲しいです・・・・。

ですが、このテスト機の登場で

燃料ポンプの制御の数値変化で

始動性や中間領域での走行性能にも

体感レベルで違う事が分かりました。

そこで、オリジナルのFPCMでは

それらの数値も加えて開発する流れになりましたが、

マイコン制御を基本にした事で、数値変更が安易になり

都度、半導体やコンデンサーやレジスターなど

従来の方法では必要だった

基板への熱ダメージも含めた入れ替えなどの作業の

省略ができるようになりました。

 

 

最初に、燃料ポンプの制御値について

1.アイドリング時を含め燃料ポンプの低い回転数でのデューティ値の見直し

2.中回転域でのデューティー値の見直し

3.高回転域でのデューティー値の見直し

テスト機にだけ備わっている変更機能を使い、

エンジンの始動性能や、中速域、高速域での空燃比の安定とトルクなど

数値変更による走行テストを繰り返し行いました。

テスト機の基板右上の拡大画像です。

燃料ポンプの作動制御プログラムを簡単に変更できるスイッチ機能は、

超便利です。

 

(続きます)

 

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