2021年ももう少しです。
12月20日頃に
「今年ももう終わりですね。」は、ありがちな会話ですが
「まだ10日もあるし!」
逆に、そのように考えてしまうのは、
以前、ある銀行の担当者さんがその上司とご来店の際、
その月の20日頃に先のような「終わりですね」の
部下である担当者さんの発言に対し、
「10日あれば1億円の融資ができることもある」
忠告した上司さんからの言葉に
社会で上がる人は違うなぁ・・・と実感した時からです。
「野球は2アウトから!」
時間と機会を大切にしてがんばりましょう!
大事な考え方ですね。
でも、12月後半と言えば
やはり2021年も終盤ですが
そのようなタイミングでR35GTRの
初めてのお客様からお問い合わせがありました。
「メーターに故障が表示され、シフトチェンジがスムーズにできない」
圧力センサーの不調によるコンピューターのギア判断ができない
MY07~MY09のGTRでは、
実は多い故障案件ですが、車両はなんとMY17です。
走行距離は30000km未満で新しい!
というか・・・・
2017年であれば5年保証の対象では?
そのようにお伝えすると
どうやら2016年後半登録のMY17で、
ぎりぎり5年越えでの、保証対象外らしい・・・・。
前期モデルではありがちなトラブルですがMY17。
こちらでは、その年式でのその症状の経験がなく、
圧力センサー以外での可能性を考え、
もしかするとミッションオイルの油圧ダウン?
そうであれば、オイルを交換すれば直る可能性があり、
オーナーさんにご相談の上、
ミッションオイルを交換。
もしも、それが原因であれば
ミッションを分解修理する手法、
的外れの方向へ弾を撃つような費用ロスを回避できます。
早速、オイルを交換、
故障履歴をリセットし、クラッチギア学習を行い
リオ近辺の道路を数分間の試走。
正常!
実にスムーズに走るようになりました。
「直ったし!」 (喜!)
しかし・・・、トラブルを確定したわけではないので
オーナーさんからテストを兼ねての自走での納車の許可を頂き
ご自宅まで・・・・。
しかし・・・・、
リオから20分程度のところで故障マークが点灯・・・・。 (泣)
1速、3速、5速の奇数ギアのみシフトチェンジが可能で
マニュアルモードへの変更は不可。
1速でスタートするも2速には入らず、
そのままエンジン回転を上げて走行の後、
速度が3速域に届いたところでシフトアップ。
とても不快な感じです。
「直ってないし!」 (号泣)
偶数ギアの不調ですが
もしも、奇数ギアの不調だった場合、
1速が無くなり、
スタートができない状況もあり得るわけです。
年始にマイカーが入院中では運気が下がります。
可能性としては、やはり圧力センサー。
しかし、低い容疑者としてバルブボディもあり得ますが、
万全を・・・ですべて交換では
正常な部品まで交換することになり、
無駄に費用がかさみます。
状況と今後の流れをご説明の上、
圧力センサーを交換することになりました。
正常化した後でもそれが一過性の場合で
再発の際は、
積載車で引き取り対処の流れです。
2021年も残り少し・・・・。
圧力センサーの交換実施です。
圧力センサーは三つあります。
一つは、バルブボディ。
↑
〇の部品です。
そして、ミッションの前側(エンジン側)
クラッチ付近に二つ。
↓
偶数ギアと奇数ギアを検知するセンサーが並んでいます。
今回は偶数側に故障が発生している可能性が高いのですが、
しかし・・・・、他の二つを残して
後日、奇数ギアの不調が再発した場合を考え
こちらもオーナーさんのご了解済みで
三つのセンサーと
同時にフィルター関係も交換です。
再学習等のセッティングを行い試走。
正常ですが、再発の可能性はゼロではありませんが、
後の調子伺いのお電話では、
1時間以上の走行後でも正常とのこと。
おそらく直ったと思われます。
しかし・・・・何ともひどいタイミングでの故障です。
もう数か月早ければ無償のハズなのに・・・・。
そして、この修理作業ですが
ディーラーさんでの通常ルートの場合、
どこまで修理するのか・・・その範囲と金額が気になるところです。
まずは、2021年中に納車できました!
搬送でのお引渡しの際、
このような状況下なのに、お土産まで頂きました。
まったくもって、ありがとうございます!
今回の故障内容は不安と不満要素が多いのですが・・・・
年末に嬉しいお客様が増えました。
良いお正月をお迎えくださいませ。