雨の中に 馬がたつてゐる
一頭二頭仔馬をまじへた馬の群れが 雨の中にたつてゐる
雨は蕭蕭(しょうしょう)と降つてゐる
馬は草を食べてゐる
小学生の頃の教科書にも載っていた詩人の三好達治の文章です。
最近では、ドラマ「ミステリと言う勿れ」でも登場しました。
一昨日の雨は、久々にすごいかったです。
激しく降る雨音を聞くと、
実はこの詩よりも先に思い出すセリフがあります。
「だが我々はここに立っている。生物として生きたままだ。」
エヴァンゲリオンの碇ゲンドウの言葉です。
セカンドインパクトで生命が存在できない南極で
ロンギヌスの槍を積んだ船の中での会話は
雨が降っても屋内でエアコンという生命維持装置に守られて
濡れずに仕事している自分の環境と重なります。 (笑)
三好達治を超える碇ゲンドウ。
5月連休前の仕事にありがたい悲鳴を上げています。
お預りさせて頂いているオーナーの皆様
もうしばし、お待ちくださいませ。
中学2年生になった次男にした
自分が小学生の頃の昔話、
「綱引き」と「数学的」について。
ジャイアンみたいな同級生がいました。
当時の小学生は、
たぶん今よりもイジメとかひどくて
貧弱だった自分はその対象になりそうだったけど
なぜかジャイアンは自分とは仲が良くて
いろんな話をしていたんだよ。
彼はちょっとしたボディガード的存在で
安泰な小学生ライフを送っていたんだ。
そして、運動会が近いある日、
隣のクラスとの綱引きで勝つため相談があった。
その頃は子供の人口が多くて
それぞれの学年に10クラスとかあって
クラス対抗のトーナメント制だったんだけど、
何か理由があったのか・・・
隣のクラスにはどうしても勝ちたかったらしい。
クラスの全員、女子も男子も一緒に綱を引っ張るんだけど
どうみても隣が有利だったんだ。
お相撲さんみたいな子供が3人もいたから。
まともにやったのでは勝てない。
ジャイアンは、クラスの皆を放課後に集めて
タイミングを合わせる練習をしようとしたみたいだけど
綱引きとか興味のないのが大半で、
そこで作戦の相談があったわけ。
正攻法ではまず勝てないので
相手の力を使う方法を考えた。
スタートの号令と同時にまず前進。
当時のルールを明確に覚えていないけど、
確か20秒か30秒後の綱のセンターの印の位置で勝敗が決まったはずで
力いっぱい後に引こうとしている押される想定がない人には
この作戦は間違いなく成功するはず。
クラスの皆に提案すると
面白がって、ほぼ全員が放課後に残ってくれて
10分程度の説明で準備は終了。
だって・・・「号令と同時に前進しましょう」だけだから
とっても簡単です。
そして、運動会当日、
綱引き前のクラスの皆は興奮状態でした。
そして、号令。
全員が走るように前進すると
相手側、特に重たい人たちは自重を支えられず転倒し、
綱にぶら下がった重量物をこちらのクラス全員で引っ張る形になり、
家族が見学しているところまで
たぶん5メートル以上は引っ張ったと思う。
大勝利。
しかし、会場はざわめき、
運動会の翌日、
激怒の表情の担任の先生が
巨人の地ならしのような足音で教室に入って来ました。
(続きます)