ネコ・コーポレーションのロムチューンの機材
データロガーのセットでスタートした頃は
平和でした・・・・。 (笑)
扱うのは、シルビアと180SXのターボ車のみ、
インジェクターはニスモ製の550cc
Z32エアフロに変更し
EVCでブーストアップ、
プラグはNGK製のIRIWAY8
定番でセットばかりで、
プログラムのパターンが分かりやすかったです。
ネコ・コーポレーション製のベースプログラムがしっかりしているので
決まった箇所の数値を変更すれば
最初から完成に近いレベルだったと思います。
しかし、重要な注意点の1つ
ノッキングについては個体差が大きく
同じシルビアでも同じデーターで
危険だったり、安全すぎたりしました。
ノッキングとは、
ピストンが上死点に到着する前に燃焼が完了し
全力で上昇するピストンに真正面から衝撃を与え
エンジンにダメージを与える可能性が大きい現象ですが、
卓越したチューナーは音で判断できると・・・・。
湾岸ミッドナイトというチューニング系のマンガでは
セッティングの神様が運転中、
「むむっ!ノッキングが出ている!」と瞬時に判断していましたが、
自分には「耳」を頼りにできるほどの感性は無く、
ノックアンプ呼ばれるノッキングをイヤホンで伝える特殊な機材で、
仮にノッキングの存在が分かったとしても
発生している正確な回転数や吸気量については感性と勘が必要で
不安定で使えるもので無いと思ってしまいましたが、
ネコ・コーポレーション製のデーターロガーでは、
エンジン回転数とエンジン振動のグラフ化により
きれいに連動できていない部分をマップ上でトレースできるため
見逃しによるノッキングを残すミスや
逆に不必要なノッキング対策によるトルクな燃費のロスの防止に
とても安心できる状態でした。
しかし、R35エアフロの流用や
スカイラインGTRについてはR35イグニッションコイル、
R35インジェクターの使用が始まると
当初のパラメーターだけでは対応できない領域に入り、
新たな窓が必要になりました。
そこで分かったのは、
16進数で表現されているプログラムの羅列です。
コンピューターの基礎的な考え方。
多くの部屋が並んだ状態で、
それぞれの部屋に電気が在宅か留守か・・・
在宅であれば「1」
留守であれば「0」の2進数でデーターを集約するシステム、
あ・・・
これ我流の考え方ですので間違っているかも知れませんが
この2進数を4桁ずつに分けると16進数でまとめやすいため
「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」に
「A」「B」「C」「D」「E」「F」が続き、
そこで桁が繰り上がる並びですが、
プログラムには、この16進数が膨大な数で並び
最初から何列めの左から何番目・・・の決められた数字を
例えば「80」を「00」に変更すると
フィードバック制御の条件が異なるなどの決まり事があり、
「すごいなぁ・・・」と感心してしまうのですが、
これが、平成元年に製品化されているのは
BNR32に対しての当時の日産の意気込みが強さを表しています。
この数値の羅列の中に
エアフロの空気量と電圧の関係や
イグニッションコイルの通電を決める内容があり、
それらを変更することで
エンジンの特性が大きく異なり、
つまり、これらの周知すればできる範囲は広がり
セッティングに大きな幅を得ることができるようことになります。
(続きます)