自分が会社員だった・・・
遠い遠い昔のその頃、
カーナビは存在していませんでした。
ナビをいう夢のようなシステムを初めて見たのは、
ホンダのアコードのオプションだったと思われます。
ジャイロと呼ばれるコマが宙に浮いたような構造のセンサーが
角度や速度などを計測し、地図上での位置を確定するシステム・・・
朝のニュースで報道されていましたが、
レアすぎて、高額すぎて、
見たと言ってもテレビの画面上のもので
肉眼で見たり触ったりする事はありませんでした。
走行しながら地図が印刷されたフィルムを入れ替える手作業でしたが、
GPSがまだ無い時代、
当時としては最先端の機械です。
ナビは一般的では無かった当時、
カセットテープがオーディオソースとしてメインで
新車装着時では、
純正品と社外品の選択で社外品が勝っていたと思います。
車輛用のオーディオでは、
新車から標準で装着されている純正品
新車購入時にオプションで注文する純正品、
これには2種類あり、
メーカーで装着するメーカー純正オプション
ディーラーで装着するディーラー純正オプション
そして、社外品です。
車輛を購入後、
装着されている純正品を取り外し
カロッツェリア、アルパイン、ケンウッドなどの製品を取り付けるケースも多く
「もったいないなぁ・・・」と思いながら作業をしていました。
一部の車輛では、何も装着されていない設定もあり
社外品が前提と考えたメーカーの試行錯誤の1つ
今で言うところのSDGSの一種だったかも知れません。
自分が新車で購入したBNR32に純正装着されていたのは
カセットデッキでした。 (笑)
当時、純正のオーディオ品は社外品に比べて性能が低く、
交換するのは当然と思っていました。
オーディオメーカー系の関係者から話では、
日産やトヨタなどのメーカーが自社製品として採用するまでには
それなりのテストを含めた手続きが必要のため、
メーカーが採用した時には、市場では次の製品が発売されているそうです。
純正品は定価販売で社外品よりも高く
社外品には値引きがあり
新型の社外品に比べて劣る純正オプションオーディオへの悪条件が揃う状況では、
ちょっと詳しい人がオプションで純正品を装着することはレアでした。
ですが、時代は流れ、
R35のようなマルチ画像に車両情報やオーディオ情報が集約され
タッチパネルまで登場すると
社外品の入り込めるスペースは激しく縮小しました。
純正品と社外品の立ち位置の大きな変革があった時期と思われるその頃、
あるオーディオメーカーの新製品発表会で
多くの販売店の代表や担当者の集まった前で、
「平素は皆さま方のご拡販に感謝し・・・」という冒頭の挨拶に対し、
「本当にそう思っていますか?」と
野次のような発言がお客さん側から出ました。
インターネット上での「価格〇〇」等のサイト検索での最安値は、
販売店の仕入れ価格を下回り、
それなりに理由や事情はあるはずですが、
薄利多売で、接客をしないネット販売がシェアを拡大し、
メーカーも大量仕入れの相手先に好条件を提示しているのでしょうか
ネットで買うのが最安値状態が常態化している中での
販売店相手の発表会に違和感が大きかったのは確かです。
「もう売らなくても大丈夫ですよ。」的な雰囲気もあり、
これはしかし、確定しつつある世の中の流れでの
荒れた発表会で、
仕方ないのかなぁ・・・、
市販のオーディオでの販売店での未来な無いのかも・・・と思いました。
しかし、ネット、特にSNSの進歩によって
努力が認められやすい時代にもなったと思います。
美味しいお店のがんばりは、
以前は口コミを頼りに長時間かかかった我慢の時間が
短縮化され集客につながるケースはその一例ですが、
それを良いと思うかどうかはそれぞれでも
結果が分かりやすい時代になったみたいです。
以前に取り外したナビを見ながら
ふと、いろいろと思い出してしまいました。
雑談でした。