オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2023年4月15日

アテーサE-TS 6

キーエンス製のセンサーをBNR32に装着し、

正常に作動する確認作業です。

↑工場の配管に装着されたセンサーの画像ですが、

これを使用します。

 

リアデフの上部

アテーサの圧力スイッチ部分。

↑一番右の・・・

配線が2本接続されているのが圧力スイッチです。

分かりにくいので黄色の〇で囲んで・・・・・

この部品が日産から販売されていれば問題ないのですが、

最初からアテーサのセットでの販売なのか、

生産中止になったのか、不明ですが、

とにかく、入手不能状態です。

そこで、代替策での作業がキーエンス流用です。

 

黄色〇の圧力スイッチを外すと、ネジ穴があります。

ここにアキュムレーターが確保する油圧と並列関係にあり、

そこにステンメッシュの配線を接続します。

画像を・・・・

画像を撮影するのをすっかり忘れてしまいました・・・・。

 

配管をトランクルーム内に装着したキーエンスのセンサーに接続。

トランクの左側面、

パンタジャッキが固定されている横です。

このセンサーから、アテーサE-TSの制御ユニットの

圧力センサー、電源等のカプラーへ配線します。

 

作動は純正と同じ、

アキュムレーターの圧力が2.8Mpaを切ったタイミングで

モーターが作動を開始し、

3.8Mpaを超えるとモーターを停止、

常時、2.8Mpa~3.8Mpaの圧力をキープし

センタートランスファーのクラッチシステムに

ソレノイドの調整で圧力をかけることができる状態にします。

 

早速ですが、動画を撮影してみました。

2.80Mpaに下がったところでモーターに動力が入り

3.80Mpaを超えてモーターの電源がオフ。

少し超えて上の数値になった後、

目標値を目指す様子です。

 

 

撮影が下手で・・・・

ですが、確認できました。

キーエンスのシステムと、

純正のアテーサE-TSは接続が可能です。

そして、

2.8Mpa→3.8Mpaの加圧時間の短さが分かります。

目標値に達するには約1秒、

調整完了まで数秒です。

 

システムの装着により

例えばこのBNR32では、

アテーサのモーターとソレノイドは

正常であると判断できます。

短時間での圧力回復と

キーエンスのセンサーと連動したソレノイドが

的確に圧力を調整しているからです。

 

キーエンスのシステムは、

ヒステリシスの調整、

圧力の上と下の変更が安易です。

情報では、

BNR32が大活躍したレース、グループAでは、

この上の数値を7.0まで上げ

フロントタイヤの駆動をより顕著にしていたとか・・・・。

しかし、大きな圧力はシステムに負担をかけてしまうリスクがあり、

あくまで純正の状態への回復が目的ですので

この数値で進めることで決めました。

しかし・・・・

大問題は、キーエンス製のこのセンサーがあまりに高額であることです。

これを解決する必要があります。

 

 

(続きます)

 

Translate »