積載車で新潟に引取りの旅で出ていました。
日本海です!
広島からは山陽自動車道を使い、
数日前の兵庫県のトンネル事故での通行止め区間は、
一般道の利用で迂回する計画でしたが
激しい渋滞でした・・・。
通行止めは運送関連の車輛等のすべてに同様の選択を強いるのですから
混むのは当たり前の現象です。
少しも考えてなかった・・・・。
高速道路での大きなトンネル事故、
東名高速道路の日本坂トンネル火災事故は、
自分が小学生の頃ですが、
今でも報道での映像などを覚えています。
トンネル内での接触事故で発生した渋滞に
後続のトラック数台が次々と追突し
乗用車から漏れたガソリンに引火、
大規模な火災に至り、
複数名の死者を出した痛ましい事故です。
状況を告知する掲示板が無いトンネルが多かった当時、
火災が広がっているトンネル内の情報が分からず、
次々と車両が入ってしまった事も被害を広げた理由だったそうです。
20年以上前、
BNR32を新車で購入し
ウキウキで山陽自動車道を走行、
山口県のトンネルに入ったタイミングでエンジンがストール、
アクセルを踏んでもまったく反応せず、
「これ・・・やばい?」
嫌な汗が出ると同時に思い出したのが
日本坂トンネルの事故です。
道路を封鎖するように止まったら大変です。
惰性で進みながら、前方に非常駐車帯を発見。
「あそこまで行ければ、少しは安全・・・」
そして、新たな苦難、
エンジンが停止しているためパワーステアリングが
パワー養成ステアリングに変身し、
力いっぱいハンドルの角度を変えて
それでもなんとか駐車帯へ・・・
すると、エンジンが止まっているので
マスターバックが機能せずブレーキが効かない・・・。
それでもブレーキペダルを力いっぱい踏んで
ぎりぎり停車に成功。
一応、
セルモーターで再始動を試みるもダメでした。
状況を思い出してみると
トンネルの入り口付近で軽くアクセルを踏んだ瞬間
「ドン!」と軽い衝撃があり、
そこから、アクセルにエンジンが反応しなった事から、
「インタークーラー関係のパイプ抜け?」を予想しました。
エアフロが装着されているエンジンでは、
配管類が外れてしまうと
エンジンに使用される空気量と
エアフロが測定した空気量に大幅な違いが発生し
燃料噴射時間や点火タイミングが不適切な状態で
エンジン始動ができなくなります。
調べてみると
バンパー内、
インタークーラーの運転席側でパイプが外れていました。
・・・・・
原因は分かったものの、
通常、バンパーを外さなければ対策できない箇所です。
そして、必要な工具を所持していない・・・・。
車載工具のマイナスドライバーを駆使し
形だけでも復帰を試みていると
道路公団の車がやって来ました。
道路公団・・・、今のJHです。
非常駐車帯の監視カメラでは、
不審者が何かやっている映像が
遠隔で確認されていたのです。
BNR32の後方では、黄色い警告ライトが点滅し
JHの隊員さんから借りた工具類で何とか復帰、
エンジン始動し、
近くのパーキングまで低回転でしたが
移動脱出ができました。
心臓に悪いできごとでしたが、
後に
エアフロのカプラーを外す方法を思い出しました。
カプラーを外すと
エアフロからのデーターに頼らずにエンジンを始動できる
ダミーのマップが動くようになっています。
負圧領域だけですが・・・・。
ですので、3000RPMに届く前にどんどんシフトアップすれば
現地離脱は可能になります。
そして・・・パーキングで思ったのが
「これ、完全に直ってているのだろうか・・・?」です。
野戦的な方法ですが、バンドもしっかり締めたし・・・
と・・・・つい確認の欲求から
パーキング内で加速してみると
「バン!」
また・・・・抜けました・・・。
店に帰ってから試せば良かった・・・・。
泣きながらパーキングで再修理しました。
一度抜けたゴム製のパイプは
抜けクセがついてしまうようです・・・・。
トンネルの事故で思い出した
遠い昔の記憶でした。