親族のおばあちゃんが
突然、自宅からいなくなり、
残念ながらお亡くなりになった後、
警察に発見されました。
認知症の兆候があったものの
体はいたって元気で歩行も自由です。
そのため、逆に管理が難しく、
いつの間にか自宅を出ていたようです。
「目を離すのが悪い」という意見も聞きますが
1人の認知症患者を管理するには2人以上の介護者が必要で
実際のところ、その体制は社会の中では現実的ではないと思われます。
そのおばあちゃんが夜、1人で歩いているところを
知り合いがすれ違った際、
「こんな時間に何を?」と思って声をかけたそうです。
「大丈夫ですか?」
すると
「大丈夫、大丈夫!」と手を振って歩いて行ったのですが
その一連の話を聞いて
「ミステリと言う勿れ」での久能整くんの言葉を思い出しました。
交通事故で記憶喪失になり
雨に濡れたまま川辺で座っている男性に
整くんが話しかけます。
「あの・・・、大丈夫ですか?」
その後、すぐに自らの言葉を打ち消します。
「あ!こんな時は大丈夫ですか?って聞いたらダメなんですって。
相手は大丈夫って答えるから、こんな時は、
どうかしましたか?が正解なんだそう。
どうかしましたか?!」
「どうかしましたか?」には
自らの行動を自らの文字を並べて説明する必要があり
その際に、脳が動作するために
正常の正否が判断できるのだそうです。
すごいですね。
もし、「どうかしましたか?」と話しかけていれば
もしかすると違う今があるかも知れません。
「ミステリと言う勿れ」で
記憶に残った言葉では、
「悪い記憶というのは、脳に負担をかけるけど、同時に活性化させる刺激にもなる」
心理学の授業で習ったと説明されたその一文は、
確かにそうだなぁ・・・と同感します。
しかし、悪い記憶が多すぎると心も体も限界を超えると予感する事もあります。
やはり・・・・平穏、平和が一番なのであります。