長野県での下り坂の↓
緊急避難所には、
しばらくは車両が突入を試みた形跡はありませんでした。
階段状の地面がきれいです。
ブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があります。
ディスクブレーキは
ブレーキローターをブレーキパットで挟み摩擦を発生させ
制動力を得る構造です。
ドラムブレーキは
円筒状のブレーキドラムに
内側から円状のブレーキシューを押し当て
発生した摩擦で制動力を得る構造です。
ドラムブレーキの欠点の1つに
放熱性の悪さがあります。
ほぼ密閉の空間で摩擦熱が発生するため、
摩擦を発生させるシューの表面部分の温度が上がり
素材の熱変質、
摩材の表面に油分やガスが発生などで
摩擦が急激に低下したり、
発生した熱でブレーキフルードが沸騰する
べーパーロック現象のリスクもあります。
(パーパー)
モータースポーツには不向きなドラムブレーキですが
製造コストは低く
昭和の頃には、
前後すべてドラムブレーキの車種もありました。
ドラムブレーキは、調整を怠ると
ブレーキペダルでの効き始めまでが無反応のため、
「超怖い!超怖い!」 (VIVANT ドラム 風)
(左側はチンギス、右側がドラム)
ドラムブレーキは製造コストが低く
そのため、前側にはディスクブレーキ
後側にはドラムブレーキの車種は
現在でも多いです。
ドラムブレーキの構造は、
サイドブレーキでの使用では、
効きやすい利点もあります。
これは摩擦の面積以外に、
その構造に理由があります。
内側にある前後のブレーキシューは、
制動時、摩擦で回転方向に引きずられ、
可動域の範囲を超えて行き止まり、
無理やり広げられる・・・クサビに似た効果が発生し
ブレーキをロックさせます。
これは「自己倍力」と言いますが
(自動車整備士3級の試験によく出る問題です)
サイドブレーキにはぴったりです。
前後ともディスクブレーキで
サイドブレーキだけがドラムブレーキは
コストはかかりますが
理想的なブレーキシステムです。
ブレーキの重要性は大きく認知され
最近では、前側にドラムブレーキを使う車は
商用車でも無くなり、
画像のような緊急避難所を必要とするようなケースは
今ではほぼ無くなったように思われますが、
ブレーキが効かなくなったバスが大きな事故を起こしたような
稀な事例では、
こんな場所があれば被害を少なくできたかも知れません。
本当に稀な事例ですが・・・・。
そして、
昔は、スクラップを使ったパトカー風も多かったです。
この車、
たぶん、ダイハツのストーリアです。
旧車ブームの今、
車検がパスできる状態で残っていれば
逆にプレミアがつくかも知れません。
抹消証明書があったら可能性ありです。
※常連さんからのメールで
トヨタマークがあるので「デュエットでは?」との事です。
正解と思われます。
(次回はブレーキフルードの話に続きます・・・)