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月別アーカイブ: 2025年2月

なぜか静岡

年始の1月11日、午後10時の閉店の時間、

代車のワゴンRを貸し出している常連さんから電話がありました。

修理でのお預り車輛の完成連絡の数日後のその日、

マイカーの回収に自宅からリオにワゴンRで向かっている途中

高速道路の登り坂でトルクが下がり

安全のためパーキングに入ったところだそうです。

 

原因はなんだろう・・・・?

代車のワゴンRは、

直近で燃料ポンプや燃料フィルター、

プラグ、イグニッションコイルを新品交換し、

オイル交換後の距離は約1000km・・・

自分が足代わりに使っていた時には好調でした。

しかし、走行距離が多いため、当初、違う代車を準備していましたが、

「ETCがどーしても欲しい」との事で

このワゴンRに変更した経緯がありました。

どこかからオイル漏れか急激な消耗が発生したとか・・・。

そこで、オイルレベルゲージを確認してもらうと

がっかりの予感的中、先端部にオイルが付着が無く、

油圧低下によるエンジン内部の抵抗が増大の可能性が高まりました。

パーキングエリア内のガソリンスタンドで

オイルを2L入れてエンジンを再始動すると

マフラーからジェット機のような白煙が噴出、

この状態は、

シリンダーとピストンへの重大なダメージを表わしています。

自走で広島までの走破はまず無理です。

なぜなら、そこは静岡県だから・・・

約700km弱の遠方です。

ですが、現状で車以外のすべてが無事である事に最大の感謝をしながら

午後10時過ぎ、大至急で積載車で回収に向かいました。

グーグルマップでは8時間くらいかかる表示がありましたが

積載車での速度などを考えると休憩なしで9時間はかかるはず。

それでも走っていればいつかは到着するわけですから、

途中、給油や意識確保のための休憩をはさんで

現地到着は結局午前9時30分になってしまいました。

寒い時期でのエンジンがかからない車内は命に関わりますが、

大きなパーキングあるあるの24時間稼働の施設だったのは

不幸中の幸いと思われます。

 

静岡パーキング上り側のスマートETCから一般道に出て

同じパーキングの下り側のスマートETC出口近くに駐車し、

オーナーさんに電話しました。

実は積載車で高速道路内に入りたくな事情があり、

それは給油です。

高速道路内では、ガソリンも軽油もリッターで20円くらい高額で

軽油は¥180/Lくらいです。

しかし、自分が所有している宇佐美カードでは

業務用の取り引きのためか

全国、どこでも一律同じ金額で¥140/Lくらい

破格で、この差は大きいです。

意地でも宇佐美で給油したいのですが、

広島のリオからの静岡までの道順では、

高速に入る宮島SA→福山SA→龍野西SA→三木SA→草津SA

以上のパーキングに宇佐美の給油所がありますが、

大阪を越え新東名に入る経路では関東圏まで宇佐美ゼロ状態です。

山陽自動車道のどこかの宇佐美で給油すれば

静岡SAまでは到着できるものの、

無給油で引き返すと次の宇佐美までに燃料不足になってしまいます。

そのため、高速道路に入る前に一般道の宇佐美で給油したかったのです。

パーキング内で待機しているお客さんに

「スマートETCで外に出てくださいー!」と電話しました。

ですが、ワゴンRは姿を現さず、10分くらい後

「エ・・・エンジンが始動しません・・・・」

驚愕的な連絡がありました。

どうやら圧縮が下がり、

3気筒の内の1気筒が機能を失い

残りの2気筒も本来の性能を逸した状態での始動性低下と

その状況での長時間のセルモーターの動作で

プラグにカーボンやガソリンが付着する

一般的に「かぶった」と呼ばれる状態が発生し

走って(足)でパーキング内に入り、

ワゴンRのセルモーターを使って始動を試みたのですが

まったくダメでした・・・。

そこで、次に考えた作戦は

「押してスマートETCを通過する」でした。

二人でがんばってワゴンRを押してゲートに向かったのですが

ふと・・・・

「これって、法的にどう?」と

今更ながらの不安が脳裏に浮かびました。

「もしかして、やったらダメな事・・・・?」

ETCゲートに設置のカメラに

必死で車を押す大人2名が写ったら

もしかしてニュースなる事件性まであったりして・・・。

スマホでJHを検索し

問い合わせ先の電話を探して

録音電話の案内で番号を何度も選択して、

やっとつながった先も

「人力で出てもいいですか?」の質問はレアのため

あちこちに転送され、

最終的に得た回答は

 

スマートETCを押して出たらダメ!

 

でした。

当然ですね。

エンジンで動く車両に、人が全員乗ってゲートを通ってください、

との指示でした。

そこで・・・、

新たに思いついた別案。

積載車がスマートETCからパーキング内に入り

ワゴンRを積んだ後に同じスマートETCから出る。

JHに問い合わせたところ

 

同じゲートから出たらダメ!

 

でした・・・。

これも当然ですね。

条件を満たすには、

高速道路内に積載車で入り

積載の後に近くのインターで一般道に出た後で

宇佐美で給油を行い

再度、最寄りのインターから高速道路に戻る方法ですが

何か無駄が多く、もったいない。

 

ちなみに、ワゴンRを積載した後に

そのまま広島に戻ってしまうと

積載車とワゴンRの両方に

静岡→広島の高速道路料金が必要になります。

距離がすごいのでこれは要注意ですが、

方法として、

積載車が近くのインターから高速道路外から出た際に

JHに電話でその旨を伝えれば大丈夫ですが、

その際、積んだ車輛の

登録ナンバー、ETCカードの番号

本人の氏名と連絡先

積載車のナンバーを伝え、

整合性が認められれば、適正に処理されるそうです。

 

だけど・・・

何か方法はないのでしょうか・・・

山のような未練と共に思案に思案を重ねて

あきらめの悪い輩♪ (クリーピーナッツ ダンダダンOP 風)

ふと・・・原点に戻り

「エンジンがかかればいんだ!」に回帰し

エンジンルームを開けて再始動を試みました。

プラグ付着したガソリンが点火を邪魔しているわけですから

まずはガソリンの噴射を止めて空気だけを入れてみよう!

インジェクターへの配線をカプラー処理でカットし

空気量を増やすためアクセル全開でセルモーターを動作させ

燃焼室に空気だけを入れ続けると

プスプス・・・と何やら始動しそうな雰囲気が・・・。

燃焼室に残ったガソリンだけで小さな爆発が復活しつつあるので

これはいけるかも?!状態。

そこで、インジェクターを接続し、

アクセルを調整しながら再びセル始動で

ブォブォブォブォ!!!!!!

エンジンが再始動。

ルームミラーには

マフラーからの白煙で後方視界ゼロの光景が映し出されていました。

ボンネットを閉め、二人とも車内に同乗、

Dレンジに入れると停まりそうな状態を

NとDを交互に操作しながらスマートETCゲートへ。

JHの指示する方法だから法的には大丈夫のはず。

ゲート前で一旦停止し、

エンジンが止まらないようにブォブォアクセル操作しながら待っていると

ゲートが上がり

ワゴンRの2名の歓喜歓声と共に一般道へ、

そのまま積載車まで移動し、

パレットにワゴンRを固定、

無事に積み込みを完了しました。

 

そのまま2名で帰路へ。

広島までの会話は

「たてロールになっちゃった」

「アクロバティックさらさら」

などなど・・・・

嗜好の方向性が同じ同乗者はとても元気を与えてくれます。

とっても迷惑をかけたのに

パーキングで購入のお土産まで用意してくれていました。

なんて

なんてすごい人なのでしょう。

感動。

 

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