オフィシャルブログ

月別アーカイブ: 2025年2月

楽天カード

前のブログの続きです。

 

スマホに届いた楽天からのメールは、

「これまでにないカード取引についての確認」でした。

あまり使わない楽天カードですが

部品の仕入れなどで利用した際には

いつもよりも請求額が増え

そのような場合に届くいつもの案内です。

よくできたシステムだなぁ・・・と感心します。

しかし、この数か月はカードを使った記憶が無く、

まさかの楽天の詐欺抑止のシステムを逆手に取った

このメールそのものが詐欺系を疑いました。

ですが、発信先をクリックすると真偽が分かる案内では

マジの楽天でした。

そこで、記載のあった連絡先に電話をすると

どうやら楽天トラベルで体験ツアーを購入したらしく

支払いは楽天ペイ。

 

・・・・・・

 

楽天で宿泊予約をした事も無ければ、

楽天ペイのアプリも登録していないし、

これは、何かが起こっている・・・。

そこで、電話の相手に詳細を尋ねると

「部署が違うため、楽天トラベルに連絡して欲しい」と・・・。

どうやら管轄が違うらしい。

すぐに電話をすると時間外でNG。

そこで、翌朝、営業時間開始と同時に電話をしてみると

朝イチなのに回線が込み合っているためしばらくお待ちを・・・で

延々と音楽が流れ、やっとつながったら

「楽天トラベル」と「楽天トラベル体験ツアー」は管轄が違う説明。

そこで「楽天トラベル体験ツアー」に連絡すると

また延々と音楽が流れ、やっとつなっがたら

利用歴が見つからず、こちらでは不明の回答からの

違う連絡先の説明があり、

そこに電話すると、なんと最初に連絡したところでした・・・。

その間、約3時間経過。

振り出しに戻ったところで、

ダイヤルのプッシュをデタラメで連打すると

男性のオペレーターにつながり、

これまでのたらい回しを説明すると

「ほんとうにもうしわけありません」と陳謝され

やっと然るべき手続きに進めました。

 

所有のカードはETCも含めてすべて破棄し、

オールリセットでの新たな番号からの扱いになりましたが、

しかし、一体どうやって他人の楽天ペイの登録ができたのだろう・・・。

 

許せないっ! (菊池風磨 風)

 

試しに、ヤフーで

「楽天ペイ」「楽天トラベル体験ツアー」「詐欺」を検索すると

たくさん出てきました。

体験ツアーに何かセキュリティの隙間があるような気がするなぁ・・・。

 

想定内

先ほどのブログで

積雪の多さから本日休業をご連絡したのに

それを見て

わざわざやって来た常連さんが2名、

いや・・・・

ブログをアップするボタンをクリックする際、

なにか予感はありました・・・

その2名が脳裏に浮かんだのですが

予感的中。

店舗前の除雪していない積雪30cmを

スバルの4WDで乗り越えて

店舗でコーヒーしています。

そして・・・、

店舗前の部分的な除雪作業まで行った後に店舗に戻り

「暑い~!暑い~~!」

と言っています。

 

やっぱりです。

本日休業であります。

昨日からリオ店舗に泊まって

税理士さんから依頼されていた

確定申告の最後の補填作業を行っていたのですが、

夜、8時頃にチラチラと降り始めた雪で

路面は微妙に白かったのですが、

朝、6時頃は真っ白。

しかし、スタッドレスさえあれば大丈夫状態だったのですが

9時くらいから爆降り。

店舗の入り口の低い位置からの撮影では↓

たぶん・・・

過去最高です。

店舗とピットの間の1mくらいの通路に
これ↑を埋めてみたのですが・・・

スタッフの通勤リスクも高いため、

本日、臨時休業であります。

自分は店番ですが・・・。

ご来店があればコーヒーはご提供できます。

雪を見ながらのコーヒー・・・・

でも、

ご来店は危険ですのでお止めください。

(ダチョウ倶楽部じゃないです)


ヤフーオークション

ずっと在庫のままの部品は

ヤフーオークションを使って処分する事があります。

手数料はかかりますがこのようなケースでは

売ってしまった方がお得です。

株式投資などでの言葉では「損切り」です。

いつか売れるかも・・・と置いたままでは

お金としての価値が損失します。

そのような状態、

ずっと在庫のまま

何年間も棚卸で姿を見せる部品を放置するのを

同じく投資用語で「塩漬け」と言います。

「塩漬け」にならないように注意するのが大事なのですが

気がつけば、不思議な在庫が増えています・・・・。

要するに管理能力の問題であります。

 

最近、

ヤフーオークションで不可思議な事象に気がつきました。

出品に入札があったり、落札された場合ですが

まずは対象の相手の評価をチェックしますが、

直近での評価が悪い人がほぼいないのです。

1000件以上前の取り引きでは

複数回の「悪い」があるケースは多いのですが

そのような数値を見て

「ああ、この人は以前は問題があったけど改心したんだ!」と

性善説ベースで思っていたのですが

そのような相手が落札した場合、

返信が遅かったり、

出品物が到着しているのに受け取り手続きが無かったり、

やはり今でもリスクが高そうな相手だったりします。

そこで思い出しました!

以前、ヤフーオークションでは、

落札したのに何らかの理由でキャンセルされた場合、

オークションの運営側、つまりヤフーが

どちらかに「悪い」の評価を付けていたのです。

オークションが成立しなかった理由がどちらにあるのか

回答するようなフォームが登場していました。

しかし、現状ではキャンセルしても評価に影響がなく、

つまり、入札後に音信不通や一方的な理由でのキャンセルでも

以前のような悪い評価はつかないのです。

そのような場合、出品者からは悪い評価をつけたいものですが

それを実行すると報復的に「悪い返し」をされるケースもあり、

それで直近での悪い評価が少ないみたいです。

遠い昔の「悪い」が複数ある場合は、

改心していない可能性もありそうです・・・・。

オークションの画面のどこかに

「償った可能性」の数値の表示があると分かりやすいかも・・・。

あ!

「オークションでの評価をそのまま信用しないように・・・」みたいな

逆の意味での言葉はありました!

それが真実・・・。

瑕疵(かし)

新車への買い替えなど、

以前はディーラーや販売店での下取りが一般的でした。

しかし、最近は、車両の買い取りの選択肢が増えています。

これはとても良い事だと思います。

選択肢の多さは市場価格を適正化させるからです。

しかし、ある常連さんが車を手放す際、

複数の買取店との交渉に付き添いをした事があるのですが

「瑕疵」というワードを連呼する相手は要注意と思いました。

「後日、瑕疵があった場合・・・」

会話に「瑕疵」を軽く入れるのですが

この単語には大きな意味が含まれています。

「瑕疵」とは、「きず」や「故障」の事で

査定から支払いの後に、

何か見つかったら返金請求できます・・・の意味なのです。

そのように丁寧に説明するべき事項ですが

「え?査定した後からお金返せとかひどくない?」の流れを回避するため

あえて「瑕疵」という分かりにくい単語を使って有利に契約するような

そんな大手が数社ありました。

これは、つまり、

同じ金額で車を売却しても

瑕疵が・・・とか言ってる会社からの場合

後の返却請求で安く売ってしまったのと同じ悔しいケースもあり得るのです。

 

「瑕疵」という言葉と

「瑕疵」を口にする人

どちらもご注意ください。

 

やっと雪が溶けてきました。

仕事、再開できます!

それにしてもすごかった・・・。

雪が降ると

ある常連さんのBNR32の

遠い昔の出来事を思い出します。

 

その日、

常連さんは、帰路で雪が降り始めに遭遇します。

タイヤはノーマル。

スタッドレスではありません。

路面は少しずつ白くなり始め

自宅近くの登坂に不安はあったものの

彼の心の支えは、

スカイランGTRが4WDである事でした。

坂道、登坂力と言えば4WD。

しかし、4WD最強神話は崩れ、

傾斜が厳しくなる自宅に近づくと

ほぼ前進しなくなりました。

前進方向にタイヤは回転しつつ、

車は数秒前に通ったばかりの場所へ下がり始め、

ついにはガードレールで停止。

以降、まったく動けなくなりました。

自宅に近かったため、奥さんが気がつき

BNR32まで徒歩でやって来て

暖房の効いた車内で夫婦の会話が進む中、

前方から光源を確認、

マツダの高額なセダンが坂を下りてくるのですが

ふらふらと左右に揺れた様子から

もしかするとノーマルタイヤ・・・・。

やがて、ついさっきの滑った経路で車は近づき、

懸命な回避行動も空しく

相手の車輛は、

側面と側面を擦るように通り過ぎて行きました。

常連さんは、運転席と運転席が最も近づいた時、

慌てながら、そして怒りながら相手の顔を見ると

こちらを見ながら、

全身全霊の謝罪の表情と

そして、合掌をしていたそうです。

それを見て、彼は思いました。

 

「気持ちは分かる!」

 

被害者と加害者が気持ちを共有したレアなケース。

 

 

そもそもこのスカイラインGTRは

ジムカーナではドリフトしまくり。

まったく4WDではない動きで、

当時、インストラクターだった谷口君と大井さん、

両名が、「あれは4WDじゃないね。」と評した

良い意味で本人の希望に沿うように不調のアテーサE-TS。

以前、アテーサスイッチを電子式にテストで交換した際、

「前の仕様が良かった!」と元に戻した経緯がある

ほぼ4WDではないBNR32。

ますます積雪での坂には不適、

不適切にもほどがある仕様です。

 

 

アテーサE-TSの故障について3

積載車でお引取りしたGTR(BNR32)は

トランクから10秒~20秒に一回のカチカチ音が続いていました。

しかし、故障診断では「異常なし」。

アキュムレーター交換や

アテーサE-TSの油圧系(リアデフ上)の修理歴は無かったため

オーナーさんとのご相談で

予想修理の意味も含めての作業のご了解を頂きました。

可能性は高いものの、

100%アキュムレーターと確定できないため、

ご了承が必要になってしまいます。

しかし、リフトアップの後、

リアデフ上のアキュムレーターを取り外した段階で

アキュムレーターか圧力センサー不良がほぼ間違いないと思われました。

理由は、アキュムレーター取り外しの際、

アテーサE-TSの油圧伝達用のフルードが噴き出さなかったからです。

正常であれば、ネジ式で固定されているアキュムレーターを緩めた際

ブワーーーッ!とフルードが噴き出します。

↑取り外し前(正常時)

↓取り外し中(正常時)

↑ガス圧で押されたピストンの圧力でフルードが噴き出しますが

アキュムレーターが壊れている場合

↑の位置でピストンが固着しガス圧が残っていても

↓フルードがほとんど噴き出さないケースか

圧力スイッチの不良でアキュムレーターが正常でも

↓フルードが噴き出さないケースです。

圧力スイッチが油圧がかかる前にモーターを止めてしまう事例です。

しかし、この場合では、4WDの警告灯がメーターに表示されますので

故障は、アキュムレーター側にありそうです。

 

そして取り外したアキュムレーターを実測すると

↑このような数値になりました。

切断したサンプルで表現しますと

おそらくガスが抜けてしまい

ピストンを押し戻す能力が失われているようです。

参考にまで正常なアキュムレーターで測定すると

切断サンプルの再現では、

つまり、このBNR32は、

ずっとFRで走行していた事になります。

オーナーさんはとてもおとなしいそうな方でしたので

ゆっくり走行での危険性は低いですが、

滑りやすい路面状態では、

アテーサE-TSの性能が発揮されず

リスクの高い状態とも言えます。

 

アテーサE-TSの油圧スイッチの故障の可能性は

以上の状態から低くなりましたが、

故障の頻度が高く、

ディーラーさんでの通常作業では

この部品だけの購入は純正設定が無いため難しく

↑これが買えないのです・・・・

ニスモへりーじですと数十万円の費用がかかってしまうため

リオオリジナルのセンサー式でのご対応になりました。

せっかく広島にあるので・・・との事で

こちらも故障頻度が上がっているFPCMも交換、

(左、オリジナル基板交換済み)(右、取り外した純正基板)

神奈川県までの納車に旅に出ました。

スカイラインGTRの遠いオーナーさんからのオーダーは

本当にうれしく思います。

そして

引取りの時とは違い

富士山に雪が・・・・。

10日間くらいの間の風景の変化に感動です。

後日、オーナーさんから、

始動動作、エンジンがかかる前のキーオン発生する2つの音

アテーサーE-TSのポンプの作動音と

フューエルポンプの作動音が

これまでとは異なり、

始動性も上がったご報告を頂きました。

ありがたやありがたや・・・・

 

さらに後日、

愛知県に在住のBNR34のお客様から届いた画像では

実に美しい!

 

遠方からのご依頼、本当にありがとうございました!

おはようございます。

雪がすごくです!

スタッフの通勤にも危険を感じてしまい、

本日、休業となりました。

窓から外を見ながら

でも・・・

きれいだなぁ・・・と思ってしまいました。

白と黒だけの

まるで水墨画みたいです。

 

自分は店舗に幽閉状態です。

事務仕事します。

事務です。

事務。

ジム・・・

量産型はいやだーーー!!!

 

 

アテーサE-TSの故障について2

BNR32のオーナーさんのお話では

アキュムレーターの交換履歴は無いとの事です。

当然、圧力スイッチも新車時のままです。

警告灯は点灯していませんが

状況からの判断では、

おそらくほとんど2WD状態ではないと考えられます。

このような場合でも

メーター上のフロントタイヤのトルクメーターは作動し

あたかもフロントタイヤには動力が伝えらえている風ですが、

↑トルクメーターは、

ソレノイドバルブへの動作信号で動いているだけですので

油圧がかかっていない状態では

水圧のかかっていない水道の蛇口を開くのと同じで水は出ず、

フロントタイヤへの駆動トルクもゼロに近い事になり

「4WD風の2WD状態」になっています。

今更ですが、

スカイラインGTRの4WDは悪路走破のためのシステムではなく、

ハイパワーを路面に伝えるための4WDですので

2WDの走行は純正が有している安全性を損なっている事になります。

実は加入されている任意保険の会社にこの旨を伝えますと

「後ほどご連絡しますので少しお待ちください」の回答の後、

レッカー搬送が認められました。

 

以前に似たような事例ではNGが出てしまったケースがありますが

保険会社によってその対応の違いは大きいと思います。

スカイラインGTRのような年式が経過し

故障のリスクの高い車の場合では、

保険会社の選択は重要だと思われます。

あくまで個人的見解ですが

ネット系や共済系は保険料は安いですが外した方が安全です。

東京海上日動、損保ジャパン、あいおい、AIGが

これまでの経験では頼りになりますが、

中にはこれらの保険会社と同じような保険料にも関わらず

対応が最悪の保険会社もありました。

加入時には笑顔の「お任せください」状態でも

実際に保険金の支払いが発生した際には激しい抵抗をするような

保険内容の連絡の際の電話での会話では、

「東京海上日動さんでは認められたのですが・・・」に対し

「あそこは違うので。」と回答され絶句しました。

ここで実名を書きたいのですが

あくまで個人的見解ですので・・・・。

 

お勧め4社の内の1つの保険会社の許可が認められたため

積載車での引き取りに伺いました。

場所は神奈川。

通常、広島→神奈川では

レッカー搬送の支払い上限を超えてしまうため、

超過分についての説明が加えられますが、

今回の保険会社の担当者さんからは

加入者に対しての追加金額についてすごく心配した口調でした。

すごいなぁ・・・。

そこまでフォローするなんて・・・。

〇〇〇〇〇〇(株)_漢字6つ_とはすごい違いだ・・・。

「大丈夫です。他にも用事を作りましたので追加請求はゼロです。」

そのように回答すると、とても感謝されました。

先のブログと話題が重なりますが、

給油は宇佐美に限定しています。

そのため、関西方面に向かう際には

宇佐美の無い新東名は避け、東名高速の浜名湖インターを目指しました。

偶然の朝日を見れてラッキー。

次は富士山

絶景です。

日本の宝です。

 

(続きます)

 

アテーサE-TSの故障について

富士スピードウェイで開催されるR’sミーティングへの参加は、

毎年の恒例行事になりました。

初出店は何年くらい前になるのだろう・・・

編集長さんからの

「出店してみましょうよ。お話したい人、多いですよ。」

その言葉での勢いとノリで

イベントを見学するだけだった自分が出店を決めました。

テントやテーブルはリース手配ですので

形だけは他力本願で大丈夫、

直前までは、

「まずは恥をかきに行こう。何ごとも経験だ!」と悠々としていたフリは

開催直近に限界点に達し、

何かしなくてはいけない・・・と危機感が高まり、

慌てて作ったのがリオマガジン001でした。

出発の2週間くらい前に思いつき

印刷会社に相談し、文章を書き始め

焦った状態での原稿は誤植だらけ

完成品が店舗に届いたのは静岡への出発当日でした。

R’sミーティング会場では、

文章ミスが多い理由をお話しながら配布したのですが、

それで親近感が上がったような奇妙な効果がありました。   笑

 

昨年(2024年)もたくさんの方とお話ができました。

あるBNR32のオーナーさんからは、

トランクルームからの短い周期でのカチカチ音のご質問がありました。

1分間くらいの周期のその音について思い浮かんだのは

アテーサE-TSのモーターを動作させるリレーの作動音です。

4WDの動作のために必要な油圧を作るためのモーターは

設定された油圧の上限に達するとスイッチがオフになり、

下限値に達するとスイッチがオンになるよう

リレー動作で制御されています。

 

ふと・・・

電気部品にちょっとだけですが詳しい自分には

「リレー」は、使い慣れた普通の部品ですが、

多くの人はご存知なのだろうか・・・と

ブログを書きながら思いました。

そこで、リレーについてちょっとご説明してみます。

 

モーターなどの動力を作る部品は大きな電力を必要とします。

電力が大きい場合、通電するための配線やスイッチなどの部品には

それなりに大きな負荷が発生します。

例えば、以下のような回路では

(フリーハンドですみません・・・)

配線やスイッチには発熱などによる負担がかかります。

そのため頑強なスイッチを採用する方法もありますが

電子回路ではそれが難しい場合も多く

そのような状況で、リレーが登場します。

リレーとは、通電部分を受け持つ小電力で動く部品です。

このような構造です↓

AとBに電気が流れるとCの電磁石が磁力を発生し

固定されたDの上側のEを引っ張り

EとDの間で通電する構造です。

Cの電磁石は使用電力が小さいため

AとBの電力も小さいため

リレー駆動用にはわずかな電力しか必要としません。

リレーは、図では、このように表現します。↓

モーターの回路にリレーを入れると↓のようになります。

スイッチにはリレーが使用する小さな電気が流れ

モーターが使う大きな電力はリレーの接点を通過する

スイッチ保護の回路です。

このリレーが動く際、

電磁石がEとDを接触する時にカチカチ音が発生します。

 

お話、戻りまして

アテーサの作動頻度にもよりますが、

アイドリングでは数分間周期です。

その間隔が短い場合、

圧力を貯めるためのアキュムレーターの異常が多いです。

BNR32では、アキュムレーターはリアデフの上部にあります。

内部は↓のような構造になっています。

アキュムレーターのガス圧に対し

アテーサモーターの油圧が勝り

内部のピストンが図の位置まで押された状態で止まり

油圧センサーが3.8Kを検知したところで

アテーサの制御ユニットがモーターを停止させますが、

油圧は最大で3.8Kがキープされています。

↑またフリーハンドです。

文章での説明では長くなって、逆に分かりにくいもので・・・。

アキュムレーターに貯めた油圧でセンタートランスファー内の

クラッチを押し発生した摩擦でフロントタイヤを駆動させる構造ですが

(実際は逆流防止バルブなどもっと複雑です)

アキュムレーターが壊れた場合・・

例えば↑のような状態でシール部が破損したり、

ピストンや内壁のシリンダーに傷が入ってしまうと

⇔の小さな範囲にピストンの動きが制御されたり

固着の場合では、ほぼゼロの油圧確保量になり、

必要な圧力の上限でスイッチオフのためのリレー動作

必要な圧力の下限でスイッチオンのためのリレー動作のため

短い周期で圧力スイッチがカチカチと音を出している可能性があります。

もう一つの理由として考えられるのは圧力スイッチです。

正常に作動するための圧力が内部構造の故障で変化し

狭い範囲で、動作信号を制御ユニットに伝えているケースもあります。

通常、どちらの場合でもメーターには「4WD」の警告が点灯し

トランク内のユニット下の窓から確認できるLEDの点滅回数で

その故障を検知する事ができるのですが

RB26エンジンで採用されている故障診断は

完全に壊れる前の中途半端な状態では

多くの場合で「異常なし」を表示します。

それまでの経験則や勘が必要な理不尽な状態ですが

たぶん多くの日産ディーラーさんでは、

それらに精通していた当時の整備士の多くが定年退職され

不調のBNR32などが入庫すると

若手の人たちが苦労するような現状があるみたいです。

 

(続きます)

Translate »