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サーキュレーター

車輛保管用のガレージに

最近はほとんど使っていないサーキュレーターを発見しました。

これには、ちょっとした思い出があります。

購入したのは10年以上前、

旧店舗でがんばっていた頃です。

 

暑い暑い夏の日

店内用のエアコンが突然停止しました。

前面がガラスの店舗のため、

まさに温室状態。

真夏なのに外に出た方が涼しい状態になりました。

しかし、考えてみると故障は突然ではなく、

その半年くらい前から兆候はありました。

電気代が顕著に高騰していたのです。

月額4万円くらいだった200Vの電気料金、

エアコンの他に

コンプレッサー、リフト、タイヤチェンジャー、ホイルバランサーなどが

200Vの対象ですが、

電力消費の最強はエアコンと思われます。

電気代月額は、5万円、6万円と上がり、

「気温が上がっているからかなぁ・・・・」と思っていると

ついには9万円の明細書が届きました。

さらに、冷房の効きが明らかに悪く

作動音が大きい事にも気がつきました。

 

そして、停止。

 

じっとしていると汗が滝のように流れ

じっとしているのに喉が渇く状態。

危険でした。

命に関わると思いました。

エアコンとは、

涼風を得るための機械では無く、

生命維持装置だったと気がついた瞬間です。

 

エヴァンゲリオンでの碇と冬月の会話、

「いかなる生命の存在も許さない死の世界南極」

「いや、地獄と言うべきかな・・・」

「だが我々人類はここに立っている。生物として生きたままだ。」

「科学の力で守られているからな。」

「科学は人の力だよ」

「その傲慢が・・・・」

あの一節を思い出しました。

 

エアコン(生命維持装置)が壊れ

灼熱の空間になった店舗でしたが、

すでに20年以上使用されたエアコンは修理が難しく

新品対応が無難との専門家さんからの回答で、

早速、注文したのですが、

施工完了まで1週間くらいかかるらしく

「焼石に水」かも知れませんが

店内用の扇風機購入のためエディオンに走りました。

必要なのは「涼風」ではなく「強風」!

できるだけ風量の多いタイプ

微調整など必要ありません。

そして、すぐに視界に入ったのは

↑コレです。

もう一つ、

ファンが一つのタイプがあり

並んで展示された二つには「展示現品処分」の文字がありました。

 

最高のシチュエーション!

扇風機ではなくサーキュレーターですが

風が強ければ良いのです。

即買いしようと思いました。

しかし、その二つの展示現品の前には家族が集まり協議中で

両親と子供二人の4人、

お父さんは「お父さんの威厳」感が強く、

そんな彼らの前からどちらか一つでも持ち去るなど

できるわけがありません。

遠くから静かに見ていました。

二つとも購入されたら違う何かを探し、

一つだけ購入だったら残った一つを買う予定でしたが、

しばらくすると彼らは

他の扇風機の展示スペースに移動してしまいました。

 

「あれ?買わないの?」

 

ラッキーです。

すぐに二つを左右の手で持ち、

レジへ運びました。

 

「梱包は必要ですか?」

 

レジで言われましたが、

持ち帰ってカウンターの上に置いて

コンセントを接続するだけです。

 

「このままで大丈夫です。」

 

支払い後、店から出たタイミングで

先ほどのレジのあたりから声が聞こえました。

 

「あのサーキュレーターはもう無いのか?!」

 

・・・・

他の製品も見て決めるつもりだったのでしょうか・・・・

やっぱりアレにしようで、

戻ってみたら無い状態・・・・。

 

これを見ると

あの光景を思い出します。

その後、どうなったのか・・・・。

 

ああ・・・

懐かしい・・・・。

迷惑メール

スマホに大量の迷惑メールが届き、

受信ホルダーに一日に50件以上のメールが貯まります。

「あああ・・・、またか・・・・」と思いながらチェックすると

銀行や楽天やヤフーや駅ネットやクレジットカードのなりすまし系に加え

最近、多くなった「性癖を知っているぞ!の脅し系。

「お前は変態だ!」と書かれたメールが何件も何件も・・・。

 

はいはい、

知ってます。

知ってますよ。

変態です。変態です。

絶対に変態です。

 

でも・・・、

変態を想像で文章化できるのは、

ああ、君も変態の気持ちが分かる変態なんだな。

毎度、削除に疲れますが、

しかしこれ、数を撃てば当たるの理屈で

少数でも被害者が出そうです。

 

いろいろと対策を考えながらスマホを触っていると

ドコモから

月額¥250で自動削除できると提案が載っていました。

これに労する時間と体力と精神力を考え、

マジで実現するなら!と、画面をタッチしたその瞬間から

「お前は変態だ!」はまったく届かなくなりました。

 

NTTには、

すぐに識別できる能力があったようです。

届いたメールを勝手に識別するのは

一律的に行えば問題があるかも知れませんが、

やればできるのであれば

被害者は大幅に減少すると思われます。

特にお年寄りや、ネットなどに慣れていいない人。

一応の了解を得た上で、

行政や電話会社が費用負担してでも実施すべきかと思いました。

 

 

 

それはわたしのおいなりさんだ

タイミングベルト(RB26DETT)

RB26DETTエンジンでの

最近、多いトラブルの1つに

タイミングベルトテンショナーの破損によるベルト外れがあります。

ベルトが外れてしまうとピストンとカムシャフトの動きの連動が崩れ

吸排気のバルブがピストンにヒットする可能性があります。

RB26DETTに採用されたバルブは、

高温での耐久性を上げるため

中空構造の内部にはナトリウムが封入され

冷却効果の向上で一般的な燃料温度850℃の限界点から

950℃近くまで耐えるようになっています。

ガス冷却による余剰のガソリンを抑え

燃焼温度を上げて、

より高出力を得られる構造になっています。

これを、平成元年に発売した日産はすごいなぁ・・・と思います。

しかし、中空バルブは、曲げに対しての強度は低いため

タイミングベルトが外れ、ピストンに当たってしまうと

斜め方向に力が加わり、

簡単に曲がり、折れるケースもあり、

その際には、修理に大きな費用を必要します。

 

↓の動画は、タイミングベルト交換時に

負荷のかかっていないタイミングベルトテンショナーを単体で回したものですが

異音が発生しています。

これは、内部のベアリングが摩耗している状態ですが、

重視すべきは、このエンジンの走行距離が約6万キロ弱で

屋内保管車である事です。

タイミングベルトは10万キロごとの交換が必要ですが、

この車両では、前回交換から18年が経過し、

ベアリング内部のグリスが酸化等で劣化が進み

異音の発生に至ったようです。

 

↓取り外した単品でのテストです。

 

ガレージ内で保管される期間が多い

このようなRB26DETTエンジン搭載車は、

年月によってはリスクが上がる事になります。

上記異音の後にベアリングが破損しますと

↑このような状態で、エンジンに大きなダメージを与えます。

↓ベアリングを取り外した単品画像です。

 

ベアリング単体の破損以外に

固定のためのボルトや、スプリング系の「折れ」の事例もあり、

タイミングベルト交換時には、

関連部品をすべて新品化するようにお勧めしています。

恒例の価格高騰で想定外の価格の積み重ねで

頭が痛いですが、

それでも、購入できるだけマシと・・・

ヘリテージへの移行でのさらなる高額化もありますが、

エンジン破損よりは、大幅にリスクが少ないと思われます。

 

スカイラインGTRのオーナーの皆さま

ご留意くださいませ。

近況

愛媛県に引取りでした。

一気筒が不調のBCNR33ですが、

このようなケースでは

大きな原因が3つ考えられます。

一つは、イグニッションコイルです。

ダイレクト点火ですので、一つ壊れると一気筒が停止します。

BCNR33とBNR32では、

コンピューターからの信号をイグニッションコイルに伝える

パワートランジスタの不調のケースもあります。

「コンピューターからダイレクトにコイルで良いでは?」と

安直に考えた事があるのですが、

イグニッションコイル内での自己誘導や相互誘導で発生する

逆電流からコンピューターを守るのが

パワートランジスタの役目で、

これが無いと、コンピューターは過電流で内部が壊れてしまいます。

「パワートランジスタ」という名称はぴったりです

 

パワー!(なかやまきんに君 風)

 

点火系以外の原因として多いのがインジェクターの不調です。

インジェクターは電磁石で動作するため、

動作部分が破損したり、コイルが焼ける消耗による故障と

フューエルエレメントの汚れが限界に達し

ガソリンタンク内で発生した錆をろ過できず

インジェクター内部の磁力に固着するケースもあります。

 

いずれにしても、避けるべきは1気筒不調の5気筒状態で

距離を走行する事です。

特にイグニッションコイルの故障の場合

点火の無いシリンダーにインジェクターは燃料を供給し、

燃焼できなかったガソリンはシリンダー内壁の油膜を希釈し

(油汚れをシンナーでふくときれいになるのと同じ理由です)

油膜切れによる金属摩耗が発生し

ピストンリングやシリンダーを傷つけてしまうリスクがあります。

インジェクター破損のケースでも

中途半端な燃料が噴射される事例もあり

その際は着火に至らないか、希薄燃焼での高温など

いずれにしても「走らない方が良い」の状態です。

 

今回の愛媛県の引き取りはロードサービスが利用できました。

東京海上日動などの大手の保険会社では

このサービスが付加されている場合がほとんどで

使用してもランクダウンのないありがたい保険です。

上限額に制限はありますが、

運送を仕事としていないこちらとしては、

赤字が出ない範囲でぎりぎりまで対応するケースが多く、

関東圏でも旅立つ事は多いです。 (笑)

しかし、JAや共済系、ネット保険では

リオは対応外で、契約の搬送会社のみで、

意外と近距離のみの場合が多く

遠方でのトラブルの際、

「東京海上」や「損保ジャパン」などの名前が出ると安心します。

「AIG」は後光が輝いています。

しかし、ネット系他の任意保険を否定しているわけではないです。

例えば、新車や走行距離の少ないエコカーなど

故障や事故のリスクが低いケースでは、

最悪の事態に備える意味での格安の保険で良いわけです。

それでも、任意保険は台数が増えると割安計算になるせ

 

「遠方の旅」や「店舗での連泊」などのブログネタを見て

「お忙しそうだけど、作業できます・・・?」

連絡を躊躇されていたお客さんからのお話でした。

「そうかぁ、近況をネタに書いただけのつもりだったけど・・・」

文字のとらえ方は、勢いで書いている自分には難しいです。

実は1年前から、新しいスタッフさん(23歳)が増えました。

真面目な真面目な一級整備士ですが、

一名増えるだけでこんなに違うのか!と思うほど

作業が進み、

「なんか時間空いたね。」

「うん、空いた。」

みたいな会話がありました。

部品が揃うまで、リフトアップされたまま状態もありますが

どんな事にも波はあるようです。

お仕事のご依頼、お待ちしております。

 

愛媛県からの帰路に視線に入った焼肉屋さんの看板、

「牛」や「豚」や「鶏」が、

「いらっしゃいませ!」の笑顔で集客するようなデザインですが

自らが食される動物たちが・・・

お客さんを招くだろうか・・・・。

 

以前にテレビで観た怖い看板・・・北海道の

これなら納得できるのですが、

しかし・・・・違う考えが浮かびました。

もしかすると、笑顔で参加している

「牛さん」「豚さん」「鶏さん」

彼らはCMに率先して参加し、

同族たちを裏切る行為の対価として、

自らの安全の保障を約束されているとか・・・・。

それとも、強制されているとか・・・

それとも、人質を取られているとか・・・

 

アニメの観すぎ・・・?

 

次男と会話

しばらく前の

受験で忙しい次男と会話。

(店舗に連泊のため、久々でした・・・・)

忙しい時でも嫌な顔をせず、目を見て話してくれます。

いい子に育ってくれて感謝です。

 

親「旧約聖書って、誰のためか知ってる?」

子「え?基本はユダヤ教の人だよね」

親「正解!じゃあ、ヨゲンシャのヨの漢字分かる?」

子「銀行預金の預だよね」

親「すごいね!よくわかるね1」

子「試験に出そうだから」

親「じゃあ、なんで予じゃなくて預か、わかる?」

子「確か、神様の言葉を預かる意味だったよね。」

親「うー、知ってるなぁ・・・」

子「最初は予言の予だと思ってたけど、ニュースで預だったのでネットで調べた!」

親「じゃあ、ユダヤ教の預言者で有名人は?」

子「有名なのはキリストでしょ」

親「元々はユダヤ教の信者なんだよね」

子「だからユダヤ教もキリスト教も信じる神は同じ、何で戦争するんだろう?」

親「だよね」

子「でも、預言者ってずるくない?」

親「本当に神様の声を聞いたか、あやしいってとこでしょう?」

子「そうそう。日本にも預言者がいるよ」

親「誰?」

子「古事記で、神功皇后(じんぐうこうごう)が神からの言葉でイルカもらった」

親「え?なにそれ?」

子「神様から天皇と認める証にイルカをプレゼントするって聞いたって」

親「それで?」

子「神様との約束の日、海岸に大量のイルカがうちあげられ、みんなで食べた話」

親「そんなのがあるんだ」

質問しているハズの側なのに新たな情報に翻弄される知識不足の親・・・・

子「だけど、子供の時からずっと神とか言われたら信じるよね」

親「たぶん親の言葉より神の言葉が優先でしょう」

子「ユダヤ教は、従わない者には死を!だから戦争の元はここかも」

親「うん。キリストはそれ比べると優しい。愛が多そう」

子「キリストは争いが嫌いだったかも知れないね」

親「新約聖書は、キリスト作の預言の書だったのだろうか?」

子「弟子が書いたらしいよ」

めちゃ知ってる・・・。勝てない・・・・。そもそも勝負じゃないし・・・・。

親「イスラム教は、新たな神の声を聞いた預言者だけど変だよね」

子「なにが?」

親「だって、ユダヤ教→キリスト教からの同じ神の発言なのに違う。神は気分屋だ!」

子「預言者の聞き間違え・・とか、伝言ゲームみたいになったんじゃない?」

親「それが戦争の原因だとすると信者はかわいそうだよね」

子「だけど、今回の戦争に至ったのはイギリスが悪いよ。知ってる?」

親「バルフォア宣言!」

子「あ、知ってた」

親「じゃあ、もう一つは?」

子「フセイン・マクマホン協定!これ大学入試だと出るらしいよ」

 

この後も延々と会話が続き

妻から「高校受験の勉強の邪魔をしないように!」と注意されました。

でも、楽しかった。

 

(内容は親子の知識範囲でのお話です。宗教的な深みは無いのでご了承ください)

久々のご連絡

10年ぶりの常連さんからの電話がありました。

西広島バイパス沿いの旧店舗の頃、

頻繁にお会いしていた人から、

「近々、GR86買うのですが、相手してもらえますか?」

そのような内容でした。

 

会話の意味がしばし伝わって来なかったのですが

久々にスポーツカーを購入し

リオのGTRばかりのホームページを見て

「専門店化した?」と思われたそうです。

 

なるほどなぁ・・・・ と思いました。

 

86はサスペンションやスーパーチャージャーなど

一般的なチューンは普通に行っているのですが、

確かに・・・

GTRのような、「ここだけでできる」感は小さいかも知れません。

 

今はピット内にはサクシードが格納されています。

サクシードは、5速の車輛もあり

軽量フライホイルやLSDの装着も可能で、

サクシードとプロボックスのレースもあるほど

チューンの方向性では、ちょっとしたスポーツカーです。

 

以前はスカイランGTRのオーナーだった常連さんも

諸々の事情で手放し、

「もうおとなしくなります・・・」とお話していましたが、

このパターンでの元GTRオーナーの発言の多くは虚偽が多く、

気がつけば、全国で数百台しか存在しない

マツダのロードスターの純正ターボ車を購入していました。

オーバーフェンダーが付いた車両での初のご来店では、

「おとなしく・・・」の意味の解釈が分からなくなりました。

 

同じRB系のエンジンですが、

最近、ER34率が上がっています。

2500ccのRBエンジン

この車は、自分から見るとちょっと特殊で

搭載されたRB25DETは、

RB26DETTとは違う方向性があります。

順不同で羅列しますと、

〇可変バルタイ

RB26 ⇒無 / RB25(ER34)⇒有

〇インジェクター

RB26⇒S15などと同じ形状 /RB25(ER34)⇒R35と同じ形状

〇ECUのカプラー

RB26⇒S15などと同じ形状 /RB25(ER34)⇒R35に似た形状

〇故障診断出力と制御

RB26⇒S15と似た制御 /RB25(ER34)⇒診断内容と制御の増加

〇ECUのプログラム

RB26⇒基本的に一種類 /RB25(ER34)⇒細かく分けると4種類

などなど、

おそらくレースなどでハンデが入らないためRB26は従来のままで

新たなシステム投入でのリスクを減らす方向性と

ER34については、R35への実験的な試みが多数入っているような

そんな感じがします。

RB26DETTよりも制御が難しいER34ですが、

数値が揃うと、とても扱いやすいエンジンになるのが確認されています。

 

何でも扱えるほどの技量はないのですが、

いろいろです。

 

体調

2023年の年末に37.3の発熱。

若者だと日常的な体温の人もいますが、

普段が低い高齢なので体調への違和感があり、

即、近くの病院で検査するもコロナでもインフルでも無く

対処両方だけが治療法との説明がありました。

ちょうど年末年始の休日だったので

その間で治るでしょう・・・と楽観していたら

休みがどんどん消耗され

以前に脳梗塞でお世話になった病院に電話しました。

脳梗塞は、それなりの大きな病気でしたが、

(自分の場合は3分だけのラッキーパターンでしたけど)

大きな病院は、いきなり来院して診察をお願いするのは難しく、

軽い発熱も治まり倦怠感だけ残っている症状では

診てもらうのは難しいのでは・・・?、と思ったのですが、

定期的に検診しているのも理由かも知れませんが

「すぐに診察に来てください。」との嬉しい対応。

 

診察時の先生からの説明では、似た症状が多いらしく

コロナのような重篤化は無いものの、

感染が広範囲で、なかなか治らず、じわじわと感染者をいじめるそうです。

ウィルスのため抗生物質が効かず、

コロナやインフルのように研究された特効薬も無いため、

やはり対処療法以外の手段はない説明は先の病院と同じでしたが、

症状を詳しく聞いてもらった上で処方された薬は、

服用して1時間で効果は劇的に体感されとにかく楽になりました。

新型コロナでは、味覚が無くなるような症状がありましたが

自分の場合は逆で、とにかく味を濃く感じるのです。

以前からも発熱するとすべての料理が塩辛くなり

食べたい気持ちが無くなります。

あの・・・・水曜日のダウンタウン以来

連休中には絶対に食べようと決心していた

天下一品の「こってりMAX」の気分からは遠く離れてしまいましたが

今!

何を食べても超美味しい!

美味しくない時期を直近で体験した事もあるからでしょう・・・、

美味しい事への感謝の気持ちを実感します。

そして、体重増加で困っています。

普通に楽しく暮らすって、実に難しいです。

思い出のカレー

サラリーマンだった頃

遠い空を見上げるくらいの昔・・・

マイカー通勤の途中でいつも気になっていた看板がありました。

宇品という海に近い場所の

市内電車が通るメイン道路からひとつ外れた裏道に

フリーハンド風の「カレー」の小さな文字の小さな看板が

旗のように少し高い位置にありました。

 

カレーは大好きです!

ここには・・・一度は行ってみたい。

ですが、通勤時の朝は開店前、

帰社時は、朝とは違う経路で帰宅するため

眺めながら通り過ぎるだけでした。

 

そして、ある休日の昼食時

久々に会った友人からの提案、

「カレー、食べよう」

そして、案内されたのが、

あの小さな「カレー」の看板の店です。

 

「やった!」

 

気持ちは小躍りです。

初めて入る香辛料で満たされた店内にお客さんは多く、

午後1時過ぎでしたが、ほぼ満席状態でした。

友人は常連らしく、

お店の人とはアイコンタクト状態でした。

そこで、気になったのは

お客さんが実食中のカレーです。

量が多い!

お皿の直径が大きく、

山のように盛り上がったご飯がカレーで埋まっています。

そして、登頂部には生卵が鎮座していました。

実は、半熟のゆで卵は大好きですが生卵は苦手なのです。

「贅沢!」と言われそうですが、「黄身」だけならOKです!

 

初代「うる星やつら」の第168話

「スペースサバイバル!食うのは奴らだ」

冒頭での朝食を前にした「メガネ」の長いセリフ・・・

↑「メガネ」

 

ドハマリしました。

う~~

なんという味気ない朝食だ。

補習授業さえなければ今頃は旅の空のもと、

盗んだとて誰はばかることもない谷川の水を汲んでの一杯のカフェ、

傷付き疲れた戦士のかりそめの休息であったものを・・・

しかも塩ジャケに生卵、ナスのお新香にインスタントみそ汁、そして冷飯・・・。

これは難しい!!!

普通、主食であるメシを中心に漬け物みそ汁などの前座をこなし、

その日の大物であるおかずとのドラマチックな一本勝負へとなだれ込んで行くもんだが、

今日の対戦相手は手強い。

 

全員がまぁ、しょっぱい!

 

これをメシだけで迎え撃つのは非常に不利だ。

まず、塩ジャケについている千切りキャベツを味方に抱き込まねばならん。

がしかし・・・、

千切りキャベツだけではまだまだ戦力としては心もとない。

ここは一番、お茶の手助けも借りねばならん。

(ここで、お茶の入った湯飲みがきらりと光ります・・・・)

が、それでも不安は残る、

メシに千切りキャベツとお茶を巻き込んだまではよかった。

正規軍としての一応の陣容は整ったといえよう。

しかし、不気味な存在が。

そう、それこそ今俺が直面している難問なのだ。

 

生卵!

 

カアー!

メシにかけるには醤油を加えねばならん、

しかし醤油を加えてメシと混然一体となった様は、

もはやメシとしてのプライドは失われていよう。

がしかし、

生卵の本来持っている知能と体系を壊さずにそのまま飲み干すほど、

俺はヘルシー論者ではない!

そう・・・・

難問だよ、これは・・・・。

 

 

生卵・・・・

白身が苦手なのです・・・・、

何度も言いますが、黄身は大好きです!

 

そのお客さんのカレーは、

「大盛」「生卵トッピング」なのでしょう。

空腹状態でしたので「大盛」は楽勝、

間違いなく美味しく頂ける適量です。

テーブルまでの時間で

自分のオーダー内容はほぼ決定、

わくわく感がすごかったのを覚えています。

そして、オーダー!

「大盛でお願いします。」

即座に友人が反応しました。

「え?大盛?!大丈夫?!」

「大丈夫、大丈夫!超空腹だし。」

「本当?じゃあ、ぼくは普通のカレーで」

・・・・・

ちょっとした違和感はありました。

なぜ「大盛」程度で、そんなに心配するのか・・・。

そして、その理由はすぐに分かりました。

運ばれた「大盛カレー」は超巨大だったのです。

なるほど・・・・、

当時、広島大学の近くの立地から (今は東広島に移転しましたが・・・)

育ち盛りの大学生も多かったのでしょう・・・・・。

食に対して実に失礼な表現ですが、

 

罰ゲームと思いました!

 

「並」が通常の大盛以上、

「大盛」は、「巨大盛」です。

友人が「え?!」と言ったハズです。

そして、さらに罰ゲームは続き、

それでもがんばって食べようと

カレーマウンテンの山頂部分をスプーンですくうと

 

生卵が登場しました・・・・・

 

ライスで山を作り、

トップに生卵をセットし、

すべてをカレーで包む・・・・、

そのような仕様のようです。

 

 

懐かしい・・・・・。

 

アテーサE-TS用電気センサー

アテーサE-TSの圧力スイッチのフルード漏れが続き、

(BNR32が顕著に多いです)

しかし、この部品は生産が終了し、

ユニットをセットで日産に送っての現物修理方法の選択肢はあるものの

ヘリテージでの金額は悩ましい高額です。

R35エアフロ流用と同じく、

代替えで使える部品の製作できないものかと考え

3年かかってしまいましたが修理に使えるようになりました。

 

問題の多いフルード漏れのスイッチです。↓

BNR32では、リアデフ上の位置で、ここからフルードが漏れます。

デフ上ユニットの黄色の〇の場所、

圧力を検知し、オンオフの動作を行うこのスイッチは、

配線からフルード漏れが発生するケースもあります。

(センサー部から加圧したテスト中の画像です。)

スイッチから漏れたフルードは、

通常はリアデフの左側から地面に落ちますが、

配線部からの漏れでは、配線内部を押し出され移動し、

配線の端のリアデフの右側のカプラー部分から漏れる事例もありました。

R’sミーティングで初めてお会いしたBNR32のオーナーさんからは、

4WDの警告ライトが点灯し、トランク右のフルードが減る症状ですが、

漏れる位置がリアデフ右側で、スイッチ本体からの漏れは確認されず

「アテーサのスイッチ以外での可能性はどこかありますか?」

そのような実に具体的なご相談がありました。

「なぜ、リアデフの右側なのだろう・・・?」

センタートランスファーとユニットの間のホース類が近い位置ですが、

太い内径のため漏れると激しい量になるはず。

しかし、漏れはポタ・・・ポタ・・・・と少量のしずくのような落ち方で、

後日、積載車で愛知県へ引き取りにお伺いしました。

早速、リオに戻ってリフトアップで調べてみたところ

狭い配線内部をフルードが移動し、

リアデフ右側の通電カプラーから地面へ落ちていました。

 

R’sミーティングでは、

このアテーサのスイッチのご相談でのご来店が多く、

起こるべくして起こっている故障のようです。

 

先日、

初めてのBNR32のオーナーさんから

アテーサーE-TSの圧力スイッチからのフルード漏れについて

お電話でのご相談がありました。

早速、車両をお預りし、圧力スイッチからのフルード漏れを確認しました。

典型的な故障のケースです。

よく研究されているお客様で

同時にアキュムレーターの交換のご依頼もありました。

 

取り外したアキュムレーターですが

外観での破損は無く、

故障診断でも異常の表示は無かったのですが、

単体でのテストで故障が確認されました。

↑新品のアキュムレーターの画像です。

 

取り外したアキュムレーター↓ですが、

フルードの通路の下部、

圧力を取り入れるネジ部からノギスを入れて測定すると

82.48mmが表示されました。

以前にGTRマガジンの撮影用で切断したアキュムレーターで

ピストン位置を再現すると・・・

↑このような状態になります。

ちなみに、新品のアキュムレーターでの同様の測定では、

↑ですので、内部を切断モデルで再現しますと

本来、アキュムレーターの黄色の部分には窒素ガスが封入され↓

フリーの状態では、画像の位置までピストンを押し戻し

気圧と同等の状態で停止しているのが正常です。

しかし、この圧力を作るがめのガスが抜けてしまったため、

ピストンが↑の位置で止まったままの

「まったく圧力を貯められない」状態です。

 

アテーサE-TSは、モーターと圧力スイッチによって作られ

アキュムレーターに貯められたフルードの圧力が

ソレノイドという水道の蛇口のようなバルブで制御され

センタートランスファーのクラッチを加圧し

トランスファー内部のディスク間で発生する摩擦で

フロントタイヤを駆動するシステムです。

メーターにある「フロントタイヤトルクメーター」は、

「ソレノイドの開き」が表示されていますが、

アキュムレーターが壊れたアテーサE-TSでは、

4WD風にトルクメーターが動いても

フロントタイヤにはまったく駆動がない「ほぼFR」です。

このような状態に、フロントタイヤのトルク配分を増やす目的で

アテーサコントローラーを取り付けたとしても、

水の出ない蛇口の開く角度を変えているのと同じで、

まったく走行に変化が出ない事になります。

 

アテーサE-TSを正常化する事での効果として

リアがスライドしても、修正の操作が安易である事と

前に進む動きによりモータースポーツでのタイムアップの可能性が高く

特にウェット路面での直進安定性は大幅に改善されます。

 

スカイラインGTRのアテーサE-TSは、

作動圧力を測定する能力が無く、

その数値が大幅にずれても異常の判断ができず

そのまま使用してしまうケースが多いようです。

少しずつ壊れ、FRでも4WDの気分になってしまうため、

異常にオーナーさんが気がつかないのですが、

今回のような事例はとても多いようです。

 

 

 

ブレーキ3

もう3か月くらい前の続き・・・

ブレーキの話です。

 

ブレーキペダルの踏力を油圧でブレーキキャリパーに伝える液体が

ブレーキフルードで、最も重要な性質一つが高い沸点です。

ブレーキは、パットとローター間の摩擦で制動力を得る構造から

摩擦熱は確実に発生しますが、

特にドラムブレーキには、熱が貯まりやすい構造上の問題があり、

ブレーキフルードの温度を上げ

フルードが液体から気体に変化する沸点を超えると

沸騰し泡立ち気体化しブレーキに必要な圧力の伝達ができず

べーパーロック現象を発生させます。

体験する機会は少ないですが

サーキット走行会などでブレーキフルードを古い状態や

通常のストリート用を使うと、

楽しくて何周も何周も走っているうちに、

ブレーキペダルに反力が無くなり、いきなりフロアまで沈み

最大級の恐怖を経験する事があります。 (体験談)

サーキットでは、そのような時の危機回避のために、

コースの外にグラベルと呼ばれる避難ゾーンがありますが、

一般道、特に山道の下りでブレーキペダルがフワフワになったら

↑ここが必要になります。

ですが、最近はブレーキ性能が上がり

ほとんど見なくなりました。

もし、緊急でここを利用した際

車輛が大きな損害を受けるのは間違いないでしょう・・・・。

 

このフルードですが

性能を表すための規格があります。

DOT5 とか DOT4 とか DOT3は、

これは沸点と粘度を表していますが

主には沸点です。

単純にはこの数値が高いほど

激しい走行で発生する温度に耐える能力が高いです。

しかし、「DOT5は使ってはダメです!」は、

最近でも意外と耳にする言葉ですが、

いろいろな情報は混じりますが、

リオでは、DOT5を推奨しています。

 

ずっと昔、高い沸点を実現するため

DOT5規格のフルードでは、

成分にシリコンを採用した製品がとても多かったのですが、

シリコンには沸点では激しい運転での摩擦熱に対する性能はあっても

水と一切混ざらないため、

大気中の水分が微妙にフルードに混ざった際、

油(正確にはフルードは油ではありませんが・・・)より重たい水は、

スルスルとキャリパーまで落ち、

フルードの沸点が200℃以上であっても

水の沸点の100℃で簡単に沸騰し

べーパーロック現象を発生させる可能性があります。

そして、こちらがより危険な性質ですが、

シリコン成分は、ゴム類への攻撃性が強く、

モータースポーツでは常識的な

レースなどのサーキット走行の都度にブレーキシールなどを交換する

短期メンテナンスが前提では

沸点の高さが優先されこの性質によるリスクは低いのですが、

長期間での一般的な使用方法では、

シール類がいきなり破砕し、

走行中にブレーキがまったく効かなくなる現象が発生するリスクがあります。

「しばらく乗らない」を前提に自動車税等の節約からナンバーを外し

登録していない状態で数年経過したロードスターを復帰させるため

積載車でオーナーさんのご自宅に伺った際、

ブレーキもクラッチも床まで手ごたえ無しで踏み切ってしまう状態で

傾斜を利用して、人力で積載車に載せたのですが

リオまで搬送後、リフトでクラッチとブレーキのマスター関係を分解すると

ゴムがバラバラになっていました。

それまでメンテナンスしていたショップさんが

モータースポーツ前提でシリコン系のフルードを

ブレーキにもクラッチにも使用していたらしく、

保管場所までは正常に運転できていたロードスターですが

長期保管でゴムが破砕した事が先の現象の原因だったようです。

ブレーキはともかくとして

沸点の上がらないクラッチフルードにだけでもグリコール系使用であれば

クラッチだけでも通常使用できたハズです。

しかし、これは実はとても危ない現象で

この段階でゴム類が破砕していなければ、

痛んだ状態で、車両にナンバーが復帰し走行できるようになった後、

突然、ブレーキやクラッチが機能を失い

事故の危険リスクが高くなっていた可能性があります。

この車両は、ブレーキ、クラッチ関係のゴム類は、

キャリパーに至るまで、すべてリニューアルされ性能が復帰しました。

 

「DOT5は使ってはダメです!」について

時代は流れ、

今やグリコール系の成分でもDOT5の規格をクリアできるようになり

最初の沸点の高いDOT5の方が長持ちするようなケースもあり

こちらでは、DOT5を主に使用しています。

 

ブレーキ関係のお話は、

他にもたくさんあるので

またの機会に・・・

 

 

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